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カテゴリ:絵本
これ、読んだことありますか?
ばかげて笑える私のお気に入り本。 ぼくはアフリカにすむキリンといいます アフリカにすむキリンと 地平線のむこうにすむペンギンの お互いに、見たことも会ったこともないふたりの 文通書簡本?なのです。 『 地平線のむこうへすむきみへ ぼくは アフリカにすむ キリン と いいます。 ながい 首で ゆうめい です。 きみのことを おしえて ください。 キリンより 』 『 キリンくん ぼくは クジラ岬にすむペンギンといいます。 ぼくは、きみの手紙で はじめて 首というものを知りました。 ぼくには 首がないのでしょうか? それとも ぜんぶ 首なのでしょうか? クジラ岬 ペンギンより 』 『 ペンギンくん お返事ありがとう。 きみのことがもっと知りたいので おしえてください。 たとえば どんな 色を しているか、とか。 キリンより 』 『 キリンくん 手紙をありがとう。色のことですが、色というのは ふしぎなものです。 ぼくのすむ クジラ岬やふるさとのペンギン島のまわりは 海です。ひるまは青です。でも朝や夕方はちがいます。 夜もちがいます。 だけど、どんな色をしているときでも、バケツですくうと 色がきえます。ふしぎです。 だけど、もしかすると、ふしぎなのは色じゃなく 海のほうなのかもしれません。 いや、ひょっとすると、バケツがふしぎなのかもしれません。 ところで、ぼくのことですが、おおまかにいうと白と黒だと おもいます。 バケツの中に入っても、色はかわりませんでした。 だから、まちがいないとおもいます。 クジラ岬ペンギンより 』 てなかんじで… 見たことも、あったこともない、ふたりの文通が続きます。 私は、ただ、自分が笑いたくて、 彼にも読ませたくて 図書館から借りてきたのですが、 2歳児あー助、真剣に読んで、真剣に考えていて、こちらも笑えます。 「あーちゃん、大人の本読んでるね。すごいね!」 そうそう。コノ本は100ページもある長編!大人の本なのです。 ぼくには首がないのでしょうか? それともぜんぶ首なのでしょうか? というところでは、 ペンギンとクジラのでてくるお気に入り絵本 まんまるなあに を持ってきました。 「ペンギンさんの首、ここだとおもうよ。」と教えてくれます。 色というのはふしぎなものです。 という所では、 じーっと考えていて、 以前の日記に書いていた海の写真集を持ってきました。 海DreamingBlue 『 海はいったい何色なのだろう 砂の白を映し込んだライトブルーから ラピスラズリのような深い青へ… 太陽の光を反射して 金色の魚がいっせいに跳ねたような 夕焼けのオレンジ色が流れ込み 名残の光を浮かべているような 空いっぱいの夕闇のラズベリー色が 水面いっぱいに降り注ぐような いくつもの色を湛えている海は いったい何色なのだろう 』 しばらく、この100ページの長編 ぼくはアフリカにすむキリンといいますを 読み聞かせる日が続きそうです お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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