治療法を考える
以下に或る、最近、前立せんがんと診断されて治療法を模索している人が、友人の前立腺がん手術経験者に相談して交わしたメールの内容を転載します。分量が多いので読むのに時間がかかりますが、治療や治療選択の参考になると思いますので、興味のある方はご覧ください。A: 前立腺がん患者です 発見は初期 PSA5,8 グリソン指数9 ということで切除を勧められました いろいろ取材した結果 とりあえず「監視」で ということにしています 貴君の場合はどうだったのでしょう? 手術入院は何日? その後の尿漏れは? ほんとにE丸D? 痛みは?予後は? お手数かけて申し訳ありませんが教えてください B そうですか。何か症状があったのですか。 私の場合はもう10年以上前から前立腺肥大で薬を飲み続いけていました。肥大から癌になることはないということでしたが、その頃からPSA検査は1年に2−4回してました。 他の血液検査と一緒に。父が前立腺癌で逝っているので気をつけてました。2018年の7月頃、ウォーキングの後血尿が出ました。2−3回ですがいつもウォーキングの後で 心配はしなかったのですが、6月のPSAで4.55 , 7月で5.3 初めて5を上回り生検を受けたところグリソンが3+4=7で癌と言われました。ステージ2で癌は前立腺内にあるというところでした。何らかの治療をしようと考えました。ただ、抗癌剤だけは絶対にしないことにしました。又放射線も避けたいと。ただ、放射線の小さなカプセルを1年間埋め込んでやる方法もあるというので調べたところ(かつて勤務した会社の先輩がやっていたので)私の場合は前立腺が大きくて、これをやるとさらに腫れて尿が出なくなる可能性があったので止めました。 ただ、術後すぐ通常の生活ができるということで先輩は喜んでました。結局、私の場合は全摘手術しか方法がありませんでした。医者は手術をすすめました。 一つには、毎回のPSAの結果が心労になることも避けたいと。決断にはやや時間がかかりましたが昨年の3月に全摘手術でした。内視鏡とはいえ、かなり微妙な手術で更には尿管も切断するとで術後1ヶ月くらいはやや大変でした。これも個人差があるようで。私の場合は痔主で 前と後ろが痛んで。痔の手術は32歳の時やったのですが再発で。手術してよかったことは肥大がなくなったこと(前立腺がないので当然ですが)尿の出が本当に青年のようになったこと。 後遺症・尿漏れ これは本当に個人差があるようです。ほとんどない人もいるとかですが、普通は半年、1年でなくなると言いますが私の場合は1年半ですがまだあります。量は少ないのですが。これは今後どうなるのか。尿もれぱっとをずっとしてましたが今は、尿もれパンツです。ほとんどない時と、酒を飲んだりした時に意識しないで出ることもあり、仕方ないから共存と思ってます。 年取ると尿もれは多くの人にあるようで。一番はやはりE丸Dです。本来 薬 などは術後すぐ飲み始めることが必要とあるのですが、私の主治医は忘れて半年後からです。大きくはなりますが固くなることはないです。3から4割くらいです。これが将来しっかりなるのかといえば難しいかとも思いますが、今も毎日薬飲んでます。薬はボ丸ッ丸キをさせるものでなくボ丸ッ丸キしたものを強化するものとのことで。一年半で4回、ボ丸ッ丸キした夢を見てます(笑) これは若い人にはもっと辛いと思いますが、受入れて行くしかないです。癌の後もPSAを定期的にやります。ゼロが続いていますが、数値が上がる人もあるようです。手術ができる間(癌が移転してないなどで)に手術をするのも一つです。T原(同級生)も手術だったよね。今はロボット手術がほとんどで精度は高いです。ただ、アメリカなどは手術が減って、いくつかの療法を組み合わせたものが流行ってきていると言います。放射線のカプセルを埋め込む小線源治療は後遺症が少ないと言いますが、割と軽度の人の手術のようです。ただ、体の中に放射線をいれることには私は抵抗がありました。前にも言ったように肥大が大きくてできない選択肢ではありましたが。高齢者の前立腺癌は進行がゆっくりです。ただ、グリソン9というのは高い方なので、セカンドオピニオンなど受けて最終的にどうするか決めた方がいいです。ただ、10人いれば10通りあるので個人差は大きいと思いますので医者とよく 相談してください。後遺症はあっても生きているので私は後悔はしてません。そして前立腺癌は最も治療の成功率が高いのでこれですぐ死ぬことも ないわけで、後10年20年生きられたらいいと思ってます。 何でも相談してください。 A 私の父も前立腺肥大もしくは癌やっていたので 気になり PSAはときどき調べていました 1月ごろ 4点台から5点台に突入したので生検をうけ 癌が発覚 発見は初期 前立腺からの浸食はなし グリソン指数のみ9! 前立腺肥大は多少固い程度 ただし我慢が効かないので タムスロジンとベタニスを この5年くらい飲んでました 発見の過程は ほぼ同じですな 血尿は出ていません 白いほうは かなり透明ですがときどき出ます(出します) 抗癌剤・放射線を避けたいということについては全く同感 幸せになりません 私も最初は切除に心が傾きました でもコロナで暇だったし あちこち取材してみました いちばん参考になったのは この人に会ったことです 「前立腺がん観察記録」彼(70歳)は前立腺がんになって10年 兄を前立腺がんで亡くし 父母も癌で他界 いろいろ聞いて 勉強になりました 医者とのつきあいかたも したたかで うーんなるほど でした 有名人のケースも あれこれやって3年で亡くなった米長邦雄さんから 発病15年したたかに生き抜いた小沢昭一さんまで いろいろなケースがあります 米長さんも小沢さんも葬式に行くほど尊敬していた人です ちなみに「尾崎と戦うにはホルモンは打てない!」と手術もホルモンも拒否したのは杉原輝雄 この人も12年くらい生きました 早かったのは深作欣二かな 確か5年 金キロウは81歳 気になったのは大橋巨泉で 彼は70代のほとんどをがん手術で過ごし(たしか4回)気の毒でした ただ 癌は切れば増殖する という説はある意味で正しいかなと巨泉見てて思いました 尿の出がいいのはうらやましいです この間 同世代の友人と小便しながら 「勢いないよね」笑いあいました 前立腺切除後 父も尿漏れしていました カッコつけの人だったから悲しかったでしょうね 面談した経験者は 術後9か月だけど「まだゴルフはちょっとね」 と言ってました これが切除無期延期の最後の引き金でしたか…E丸Dの術後を想定して 複数の女性に「最後の一回・お願いメール」を送りましたが 芳しい返事はありませんでした 残念 そういうことだな いちおう まだできます 女房とはできませんが…日本では「重粒子線」というのが はやりつつあります これも効果のほどは??ですが あてる前にホルモンも使うみたいです ほんとに効くのかは藪の中です医者は信用しないわけじゃないけど ビジネスですから… ダヴィンチ手術の設備は投資だから もとを取るまで使いたいでしょうね ということで とりあえず監視療法でいきます 先週の PSA数値は5,8から5,3に減っていました医者は「横這いですね」というけど その辺が減ってる数値無視「切りたい気持ち」みえみえで 反権力の魂がむらむらと 燃えてくるんですよ またご連絡しますB: PSAは、急に上がるのが怖いようですね。でも、今まで生検を2回やったけどあれは嫌だね。1回目は随分前だったけど血圧が急に下がって病院に行って措置してもらいました。 出血が多くて。 何も治療しないでいられるのならそれが一番だね。 本当に個人差があるね。昭和天皇もそうだったよね。個人差は大きい。 生検で癌が散るとかも言われちょっと嫌になったけど。 尿もれよりもボ丸ッ丸キしないことが寂しいね。2−3年でボ丸ッ丸キするようになるなんて医者は言ってたけどこれも個人差があるし、100パー戻ることは無いわけで。 何するわけでは無いけど、立丸つ ものが立丸た ないのは。でも、これも定めと。お父さんも辛かっただろうね。私の親父は最後は入退院を繰り返し、血尿の問題が年に何回か出て、救急車もあったよ。最後はホスピスで逝ったけど。前立腺以外は どこも悪い所なかったので、私も早いうちに取ってしまおうと決めました。 貴君はまだできるので羨ましいよ。やれる内にガンガンやってください。私のインド系の主治医は結構有名な人とのことですが、切りたくて仕方無いような 人でした。様子を見ながらやってください。100歳まで生きると男はほぼ全員前立腺癌だというから これは我々男の運命だね。長生きも大変だと思います。 A: 生検は あんなものとは思わなかった ブスブス14か所刺され カテーテル 翌朝は血尿 あれはカラダに悪い! 生検で癌が散るねえ それ以来下のほうに軽い痛みがある エコー検査では何もないということで それもほったらかし(笑) 最近は痛みも軽くなってきたけど 生検くらいなら そうでもないと思うけど 大橋巨泉ケースは 何人か見た記憶がある 医学的には証明されていないが 渡哲也にしても 抗がん剤いれなければ もう少し生きたか 生きないまでも苦しみは少なかったのでは? ノビタに言わせると 「ソーセージにはならないがハンペンにはなる」とのこと まあ がんばりますよ 小さいけど 自分の場合 父は尿漏れしつつも 死因はそのほうではなく心臓だったような 軍隊で結核やって片肺飛行の87年でした こちらの主治医も切りたがって困ります 彼らにとっては QOLは関係なく生存年数だけが評価ですからねちなみに 近藤誠医師のところにも行った セカンドオピニオンクリニック 30分32000円なり 見立ては意訳すると「悪性の可能性は10パーセント弱 それでも75歳やそこらは生きられる 転移がひどくなったらホルモン療法 切除も放射線もいいことない 抗がん剤は睾丸のそばだけど効かない 90パーセントは死んだときに開けてわかるくらいだから 気にしないで生きたら…」ということでした 面白かった