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テーマ:政治について(20062)
カテゴリ:福田康夫首相
アラブ首長国連邦を訪問中の福田康夫元官房長官は5月6日、ハミリ・エネルギー相と首都アブダビで会談した。福田氏は「第1次石油ショックでは世界的なインフレが起こって経済が停滞し、結果的に原油価格は下がった。価格の安定はきわめて大事だ」と指摘し、消費国と産油国が共に価格安定に努めるべきだと強調した。最近の原油価格高騰については「投機的な要因が大きい」との認識で両者は一致した。
会談で福田氏は「日本はエネルギー効率向上に努力しており、価格高騰の影響は軽い。しかし、価格安定は最大限配慮されるべきだ」と主張。ハミリ氏が「今現在、需給関係が崩れている状況ではない。将来の(需要増大といった)不安定要因への心配から投機的な動きがある」と説明すると、福田氏も同調した。 福田氏がイラン核開発問題についての見解を求めると、ハミリ氏は「米国がイランを攻撃するという事態は避けなければならないが、イランが主張する原子力発電所建設や平和利用ということが、本当に他国の信頼を得られるようなものなのか若干の懸念も持っている」と語った。 福田氏は会談後、記者団に「日本はもっと中東地域に関与していく必要がある。そのことが中東地域の安定、世界経済の安定につながると痛感した」と述べた。この後、福田氏はアブダビ首長国のムハンマド皇太子とも会談した。 福田氏は日本・UAE友好議員連盟会長を務めており、5日にはペルシャ湾で操業中の油田「上部ザクム油田」をヘリコプターで訪れた。 さて、最近の福田氏は頻繁に外国を訪問している。今年3月には中曾根元首相らと韓国を訪問し、大統領と会談した。そして今回の中東訪問…。さらに今月10日からは、米国を訪問する。「ポスト小泉」の有力候補のひとりとして、外交を舞台に存在感を高めてきたという印象だ。今後の福田氏の言動に、大いに注目したい。 ◆福田元官房長官の最近の外遊 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 3/15~17……………………………………………………韓国 4/4~7…………………………………………………スリランカ 4/7~10 …………………………………………………ベトナム 4/22~24……………………………………………………インド 5/1~4……………………………………………………ヨルダン 5/4~7…………………………………UAE(アラブ首長国連邦) 5/10~16……………………………………………………米国 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ※日付は日本時間。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.05.14 06:24:25
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