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テーマ:政治について(20202)
カテゴリ:福田康夫首相
福田康夫元官房長官は今年に入って7度目の外国訪問となるインドネシアでの主な日程を終えた。中国・韓国との関係改善に意欲を示す一方で、総裁選の出馬問題については沈黙を維持した。福田氏支持派から早期の決断を促す声が出ているが、安倍晋三官房長官が出馬表明を盆明け以降に先延ばしする方向となるなど、構図を決める動きの本格化は8月中旬以降にずれこむとの見方が党内に広がっている。
小泉純一郎首相が終戦記念日に靖国神社に参拝するかという波乱要因や、時間をかけ「安福」を一本化したいとする森派内の思惑などが複雑に絡みあっているようだ。 福田氏は6月24日、ジャワ島中部地震で倒壊したプランバナン遺跡(ヒンズー教の寺院群)を視察。このうち破壊の神「シバ神」を祭った寺院が破壊を免れたのを見て「破壊(の神)は強いな」と感想を漏らした。記者団から「(破壊と言えば)小泉さんですから」と突っ込まれ、苦笑した。 6月23日の講演においても、福田氏は日中韓関係を修復する政治決断を求めるなど、中国に強硬路線を取る「小泉・安倍」路線との違いを鮮明にした。ただ、福田氏の側近議員が「内政を加えればそのまま政権構想になる」と講演を前向きに評価する一方で、ある自民党三役経験者は不出馬を前提とした「ポスト安倍」への布石と指摘。出馬への見方は依然として割れている。 こうした中、党内には、総裁選の構図決定は盆明け以降とする見方が急速に広がっている。首相が支持候補の表明を9月の告示まで待つ考えを示したほか、安倍氏も出馬表明を盆明け以降に先延ばしする意向だ。6月23日の森派幹部会でも安倍、福田氏の動向を当面見守ることで一致。町村信孝前外相は記者団に、福田氏の決断を促す党内の意見に対し「よその(派閥の)方々が『福田、何やっているんだ』と言うのは失礼だ」と批判した。 福田氏は、8月15日に小泉首相が靖国参拝するかを見極めて最終判断する、との見方もある。一方で安倍氏支持が大勢を占める森派では、福田氏をあまり追い込まず不出馬への「軟着陸」を図る方が得策、との思いがある。こうした事情が絡み合い、「盆明け」コールの連呼につながっているようだ。 だが、ぎりぎりになって出馬表明をされても困る。なるべく早いほうがいい。福田氏は閣内にいるわけではないのだから、閣僚の候補者に比べて自由に活動ができる。遅くとも7月17日に閉幕するサンクトペテルブルクサミットの直後までには表明してほしいのだが…。意外な展開を期待したい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.06.25 07:50:00
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