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2006.07.21
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カテゴリ:福田康夫首相
 「ポスト小泉」で安倍晋三官房長官の最大のライバルと目されてきた福田康夫元官房長官の不出馬が7月21日確定、「安福対決」は幻に終わった。小泉純一郎首相の靖国神社参拝を公然と批判した福田氏には「反小泉」勢力に待望論が強く、一時は本人も意欲を抱いたようだ。しかし、最大派閥の森派に加え中堅・若手議員を中心に支持を拡大する安倍氏側の戦略が奏功。沈黙を続ける中で世論の支持も頭打ちとなり、福田氏も潮時と判断したようだ。福田氏がこうした不出馬の意向を示唆し始めたのは先月だったという。

 福田氏は21日夜、東京都世田谷区の自宅前で記者団に対し「それ(不出馬)を確認しただけ。僕は最初から出るとは言っていない。出ないという考えは変わらない。支持率も下がっている。年も年だ。政治家は一つ(総裁選)のことだけでなく総合的に判断する」と、さばさばした口調で語った。

 森喜朗前首相は20日夜、去就を明らかにしようとしない福田氏に電話し、「政治家として、どこかで何かのメッセージを送るべきではないか」と最終的な決断を促したという。すると翌21日午後、福田氏は都内の事務所に森氏を訪ね、総裁選に出馬しない意向を伝えた。森氏も同日、森派幹部に電話で「福田氏は出馬しない」と連絡した。福田氏は18日に森氏と会談した際にも不出馬の意向を示していたとみられる。一方の森氏は19日に安倍氏と会談し、福田氏の意向を伝えた模様だ。

 福田氏は森・小泉両内閣で約3年半にわたり、官房長官を務めたが、靖国神社参拝問題や北朝鮮再訪などをめぐり小泉首相と対立、2004年5月、自らの年金未払いを理由に閣外に去った。一方、首相は、福田氏が官房長官時代の副長官を務めた安倍氏を幹事長、幹事長代理、官房長官と絶え間なく重要ポストにつけ、自らの後継候補として位置づけた。首相の改革路線に反発する党内のベテラン議員は、首相と疎遠となった福田氏に目をつけ、「反小泉、非安倍」の旗頭に担ぎ上げようとしたと言える。

 
 小泉首相は21日夕、記者団に「福田氏不出馬の見方が強まっているが」と問われ「人の見方はいろいろだからね。ご本人に聞いてみてくださいよ」と語った。

 福田氏自身も今年に入って韓国、米国、インドネシアなどを立て続けに訪問し、「外交の福田」をアピールした。5月の講演では財政再建のために消費税率を10%に引き上げる案まで披露、「その時が来たらまた頭を下げに参ります」とまで思わせぶりに語った。これと歩調を合わせ総裁選候補としての福田氏への支持率も上昇。福田氏にも色気はあったようだ。

 しかし、これに対し、小泉首相の「意中の人」である安倍氏側の巻き返しは早かった。最大派閥の分裂をおそれた森喜朗前首相が事実上安倍氏に軸足を置き派内調整を進めたうえ、中堅・若手議員が6月初めに発足した支持議連には議員94名が参加。福田氏の勢いを食い止めた。その後は、むしろ福田氏を追い込まないため、安倍氏は出馬表明を盆明けに先送りしていた。

 こうした中、福田氏も最近は沈黙を守ることが多くなり、支持率も頭打ちとなった。8月15日の終戦記念日に首相が靖国神社を参拝するかどうかで最終的に判断するとの見方もあったが、むしろ対立が先鋭化することを懸念したようだ。

 福田氏は、総裁選で安倍氏を支持するかどうかについては「政策をみてじっくり考える」と述べた。福田氏は、安倍氏が首相に就任しても入閣などを考えていないことを周辺に伝えたという。

 福田氏の周辺は
(1)反小泉のレッテルを張られること
(2)首相に不満を募らせる党内実力者、ベテランから担ぎ上げられること
の2点を嫌い、かなり早い時点から不出馬を決めていたと解説する。森氏が当初「安倍温存論」を唱えていたころ「自分は(短期政権ということで)使い捨てか」と不満を周辺にぶちまけたこともあったという。

 「そのうちに消えるよ」。21日夜、「まだ世論調査で2番目の支持がある」と記者団から問われ語る口調は淡々としていた。

 小泉首相の靖国神社参拝問題やアジア外交を争点に「反小泉・非安倍」勢力の結集を目指していた勢力は一からの戦略練り直しを迫られることになった。福田氏に代わる候補として与謝野馨経済財政担当相の出馬を求める声も上がっているが、与謝野氏本人は反小泉勢力の受け皿となることには消極的だ。安倍晋三官房長官の独走状態ともなりかねないと、手詰まり感が漂っている。

 福田氏不出馬について、自民党内からは「安倍さんという勝ち馬に乗る雪崩現象が起きる可能性がある。当面の課題について議論を深める必要があったのに、これでは盛り上がらず、党の将来が心配」(伊吹派幹部)と、総裁選が消化試合となることへの懸念が「安倍」「非安倍」の両勢力から相次いだ。20日夜、東京都内で加藤紘一元幹事長、山崎拓前副総裁、津島雄二元厚相、高村正彦元外相らベテラン議員が会談した際も「安倍氏圧勝の構図が確定し、消化試合になるのは好ましくない」「非安倍の立場で対立軸を出すべき」などの意見が出ており、安倍氏の独走状態が強まり無風状態になることへの懸念が広がっている。

 福田氏不出馬を受け「反小泉・非安倍」の受け皿として、期待が集まりつつあるのが与謝野氏だ。世代交代色が薄いうえA級戦犯の分祀(ぶんし)論者であることも、期待を後押ししている。生粋の財政再建論者として、政府・与党の歳出入改革を仕切り、一躍脚光を浴びた。

 しかし、安倍氏を推す中川秀直政調会長と協調関係を築いてもいる。与謝野氏は7月14日、日本記者クラブの会見で「総裁選への出馬という大それたことは考えたことは本当にない」と出馬を否定、福田氏に代わるカードとなることには疑問視する見方が強い。さらに「光栄だが、自分から動くことはない」と周辺に語っており、当面は静観の構えだ。

 一方、出馬する意向の麻生太郎外相や谷垣禎一財務相は「反小泉」の立場ではない。「安倍氏優位」が固まりつつあり、ベテラン勢には「山崎氏が出馬するしかないのではないか」との見方すら出ている。

 
◆◇◆◇福田氏の総裁選をめぐる主な発言◆◇◆◇

●「(福田赳夫元首相の)福田ドクトリンから、もう1階上に足さなければならない。同じ人が何回も(靖国神社参拝を)繰り返して、当初は(私的参拝だと)説明しないで、今説明する。これは問題がある」(4月25日、東京都内の講演)
●「生体反応なし」(5月24日、安倍氏が総裁選出馬意向を表明した際、感想を記者団に問われ)
●「『靖国神社に行って何が悪いんだ』と言うと、向こうも感情的になる。トップ同士も国民も、お互いに感情的になるのは最低だ」(5月27日、名古屋市内の講演)
●「雑音だ、雑音」(6月16日、出馬待望論について記者団に)
●「日中、日韓関係は世界的関心事となっている」(6月23日、ジャカルタで講演)





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最終更新日  2006.07.22 21:50:00
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