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テーマ:今が旬の話(413)
カテゴリ:エッセイ
北海道は寒い日が続いています。そんな寒い外での話し。 何故か、僕は【物事を】について若者達から、その個別の感慨を聞かれる事が多いのですが、今日は「差別」について聞かれてしまい、僕自身が考えてしまいました。寒いから逃げ出したかったけれど、しばらく話し込んでしまったよ。 「多聞さん。あなたは人間を差別しますか?」 「また、あなたは障がい者を差別しますか?」 これは、真剣な質問でしたので、私は真剣に答えることにしました。なぜなら、答えることは重要だと思ったのです。それは、彼らは、私がボランティアをしていること。また、障がい者との付き合いが長いことを知っているからです。僕はいいました。君ね、って。 例えば僕が若者だったとします。 若いなりに苦労して職について、初めて給料を貰い、やっと一人前に成れたと思った。そして初めてのボーナスをいただいたよ。 僕には憧れが三つあった。 いつも焼酎で我慢してるオヤジに高いウィスキーを買うこと。 酔っ払いのオヤジにあいそが尽きたオフクロに旅行券を贈ること。 二つは簡単に出来たし、凄く喜んでもらえたんだ。オフクロなんて近所に自慢して回るし、オヤジにいたっては、その酒を無理にも飲んだのだろうか?次の日に病院に駆け込んだほどだよ。 そして、僕の願いも叶った。 それは北海道の有名な寿司屋で思い切り【お好み】で寿しをつまむこと。叶ったのです。 「おーー!若いの!ボーナスだって?よっしゃ!手塩にかけてにぎっちゃる!」 ものすごくおいしかったし、感動した。 しかしだ!僕は質問して来た彼らに聞いた。 「憧れの寿司屋さんに入ってニメートルもある黒人の大将がね、握っていたら違和感はないかい?」って。 「いやだ!」 「考える?」 「ビックリ?」 「にげるう?」 って答えが圧倒的だった。それは。。。それは当然だよ。だってインパクトがありすぎて、経験にないものだからね。 でも、どうだろう。 そのニメートルが友達で、君も一緒に修行した仲間ならね。絶対に二メートルの腕を信じているならね。どうだろうか? そう、人々は経験で生きているし、それ以外のことには「うとい」のかも知れない。 だから、知らないことにはインパクトがあるし、ビックリしてします。しかし、それはこちらの問題であり、相手を差別する理由にはならないんだ。 だからこそ人間は「知り」、「わかり」、「想像」する愛こそが必要であると言った。しかし、僕はどうだろうか? 差別はある!絶対にある!だからこそ僕はヒューマニズムと言う、より大きな哲学を知り、学び、創造しなければならないと思った。 ニメートルの寿司。若い僕だったら逃げ出したと思うから。 若者達は、寒さに震えながら僕の話を30分も聞いてくれた。 そして、僕は障がい者を僕とは差別します。だって、それを知らないと仲間になれないから。明らかに違うこと。それを理解できないと、僕が人間的になれないし、彼らのすばらしさも理解できないから。そして、自分さえも理解することが出来ないから。 でも、本当は差別なんて言葉はいらないんだ!「知らない!」そんなことだよ。「知る」ことが全てであり君たちは知るために生きているんだ。 知ること、学ぶこと、経験すること。それが生きていることであり、繋がりだ。差別はあるんだ。それは知ろうとしない人間の無知であり、恥ずかしいこと。 しかし、我慢することでもなければ、訴えることでもないよ。互いを明らかに出来る人間性にね、全てがあるんだ。 今日はそんなこと話し合って僕は自分の詩を皆にプレゼントしたよ。諳んじて語る僕の身体は既に固まって震えていた。寒かった。でも、みんな熱かった。 TOMODATI 手が動いているよ 自由にしなやかに 美しく動かしたい 君の手は動かない 固まって動かない 僕の心は動いてる 君の心も動いてる ねぇ不便なんだね 僕の手は自由だね ねぇいいじゃないか そんな形なんだもの 動かない君の手はね 人の心を動かすんだ ねぇいいじゃないか 喋れない君の声はね 人を止まらせるんだ 自分しか見えない僕を 確かに止まらせたんだ 何を思われてもいいよ 辛いことがあってもね 君は僕の友達なんだよ 僕は友達を探していた 尊敬できる本当の友を いつかきっと輝くまで 僕達が自由に輝くまで ずっと歩んでいこうよ 自由にしなやかに生きようよ 横目で見られたっていい 邪魔にされたっていいよ 涙にくれても生きられる 夢が壊れたっていいんだ もっともっとしなやかに 僕達は生きられるんだね 僕と、僕達と同じ悩みだね でも少しだけ違うことは ほんの少しだけ違うこと 君は本当に美しいよ 君は本当に優しいよ 君の涙は偽りがない 君は君は正直でいる 生きることは芸術だね 君も僕も生きているよ ねぇ死ぬまで生きてやろう なぁ僕も同じく生きていく ありがとう!君達! ありがとう!友達! 僕もくじけないでいくね ランキングに参加しました。クリックしてね テクノラティプロフィール お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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