北海道の開拓は風雪との闘いでもあった。
農地や牧場。あるいは民家の周辺に防風林を築き、開拓民は風雪をしのいだ。
その中でも
ポプラは柳科であり、丈夫で成長も早いことから、今でも痕跡を残す沢山のポプラの防風林が存在する。
北海道大学構内や
美瑛のものが有名だが、身近にある私の散歩道のポプラ並木も素敵だ。
ここは、昔に使われていた子供たちの通学路。
親達が子供を想い、無事であるように協力して植樹したことだろう。 地吹雪は命を奪うこと。それを経験から皆が知っていた。(
地吹雪動画)
そして子供達は、目も霞む石狩平野の地吹雪の中、この大きく林立する防風林を目指して帰途に就いたことだろう。 なんにせよ、最近まで、
北海道の冬に生きることは、数々の意味で命がけだった。それが通学だったとしても。
今は誰もいない歴史の路。私はたくさんの心や想い出を探すようにこの美しい路を闊歩する。
既に樹齢を重ねたポプラだが、開拓の心を表現しているように、天に向かい手を差し伸べ、背伸びをしているように私には見えるのだ。
それは今でも地域を見守っている「心の防風林」でもある。
人は人に寄り添って育つ。人はそれを受け入れて生きてきた。あまつさえ、それはあたりまえのことだった。
人は人を思いやり、人は人の想像力で助けられてきたはずだ。
人の人としての想像力は、いつか形になり必ず残るはずだよ。
人は人であることを愕然と知る時が、いつか絶対に訪れるよ。
路も町も草も木も空も大地も歴史も営みも全てが存在するね。
人は人が行ってきたことを省み思い出し、そこに生きるんだ。
人が人であることの証は、人が積み重ねて来た心を知る旅だ。
人が苦しみと向き合い築いたポプラの路は僕を人に近づけた。
みんな!雪が溶けたら北海道においでよ!
どこにいても、素敵な優しい心が降ってくるんだ。
日差しでさえ、
白い雲でさえ、
吹く風でさえ、
映る景気まで、
人々の心が染み渡ってあなたを迎えてくれますよ。
雪が降る。大きなボタン雪なんだ。白くてふわふわだ。とっても美しく見とれてしまうんだ。そんな女性を羨望した僕の青春。雪が降ると思い出す。
今日は【冬の人】でお別れです。みんな!元気に!負けないで!大丈夫だよ。バイバイ。
(僕はこの作品のBGMを聴くと泣いてしまいます。どうして分からない。題名をクリックしてね。勇気がわいてきます。)
冬 の 人
想い出詰まった綿帽子
春待つぼたん雪が降る
大好きだった貴方を想う
終わることなき囁きで
心の中に広がった
白く綺麗な綿帽子
いつも夢見るぼたん雪
僕は貴方を追っていた
ふわふわ輝くぼたん雪
ホタルのような綿帽子
貴方をそっと触れてみた
知らなかったよ冷たいよ
にわかにそれは溶け消えた
松尾多聞
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