私は焚火が大好きである。なんせ
「焚火道開祖」でもあるのだ。
マッチを片手に海辺を散策しながら、遠い外洋から運ばれたであろうロマン溢れる材料に想いを馳せながら集めては焚火する。
アウトドアでは火を起こせば何かやりたくなる。そうだ、煮るなり焼くなり、温まるなりをしたくなるのが人情であり、人間の普通の衝動なのかもしれない。
それにぴったりなものがある。
それは
パーコレーターと云うコーヒーメーカーなのである。これを焚火に放り込み、火にあたりながら香ばしい香りを楽しむ時間が素晴らしい。
火に何度も放り込んだ私のパーコレーターは黒くくすんでいるが、それがワイルダーの誉でもあるのだ。いいや、このパーコで入れたコーヒーは味わいが深く、豆の油分までも楽しませてくれる。
冷めても美味しく、これでリカーや焼酎を割ろうものなら、そこらのオジさんたちが寄ってきて涙ながらに「旨い!」とのたまうのである。(やめられない)
キッチン(
私の抱雪庵)では、朝に熱いコーヒーを。昼に氷でリカー割りを。夜は焚火でストロングを。料理にはヤカンがわりにも。
2000円程度のこの魔法のポットは素晴らしいアウトドアを演出してくれる。いいや、これに病みつきになった輩は家庭でも手放しはしないだろう。
※パーコレーターの仕組み
あと、70日で私のアウトドアが今年も始まる。
積丹半島での山菜採りからのスタートだ。
雪の残る山道や海岸線を闊歩したあとは、このパーコレーターが今年も活躍してくれるだろう。もう、10年のポット。最近はダンダンと味が深くなったような気がしてならない。
みなさん!どうぞ、この深い味わいを屋外でも、家庭でも試してみてください。
■今日のポエム■
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追 憶
ためらうような口づけは
彩られたあなたの面影
オホーツクの流氷は
いつもきしみながら
悲鳴をあげている
岸に辿りつきたくて
風に押し戻されながら
全てを白紙に戻そうと
押し戻した君の手は
いつも涙に濡れながら
僕の胸に祈っていたね
お願い私を引き止めて
始めの二人に戻させて
いつも私のそばにいて
樺太から渡る風に乗り
寂しがりのハクチョウは
遠く遥かに飛んでった
多聞
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