【送料無料】ブロンドは黒猫がお好き [ ヴィッキー・ルーイス・トムソン ]
ヴィッキー・ルーイス・トムソンは好きな作家なのだが、本作は現代の魔女の話。
買ったものの、ずっと放置していた。
やっと読んだ感じだが、これが意外に面白かった。
魔女のアニカは、最近知り合ったジャスパーとの仲を深めるつもりでいた。ところが、食事に行った先で、ジャスパーの元カノからその別れたいきさつを聞いて、ジャスパーが嘘をついていたことを知る。怒ったアニカは、杖を一振り、ジャスパーを黒猫に変えてしまう・・・・・・
基本的にファンタジーな設定は苦手だ。
本作は、魔法をかけたものの、その解き方がわからず悪戦苦闘。
ジャスパーは、自分の嘘に罪悪感を持っていないので、黒猫にされたことに腹をたて、人間に戻ったらアニカに復讐しようと思っている。
アニカは、ジャスパーの思惑に気づいてはいるけれど、必死に魔法を解こうとする。
この物語の面白さは、いかにもいそうなプレイボーイのジャスパーが、黒猫になったことで、人間的に成長していく点だと思う。
やっぱり好きな作家の作品は、設定が苦手でも、読んでおいたほうが良さそうだ。