映画は観に行けてないが、原作を読んだ。
銀河鉄道の父 (講談社文庫) [ 門井 慶喜 ]
宮沢賢治にはあまり詳しくない。
周りにファンが多かったせいで、私は逆に興味が持てなくなった。
ところが、最近、急に映像や本で取り上げられているものに触れる機会が増えた。
この本もそんな一冊だ。
読み終わって思ったのは、過保護な父親と我の強い息子だったのだなと。
父親の政次郎は学業を続けたかったが、家業を継ぐしかなかった男。
質屋は繁盛していたが、人からほめられる商売ではない。
だからなのか賢治には商売は無理だと結局は好きにさせている。
明治時代には珍しい父親だと思う。
兄弟も優秀なので、生前賢治が世間的に評価されなくとも、家族だけはその偉業を理解できたのは幸いだった。
賢治の生原稿を空襲から守った弟の話をNHKの番組で観たこともあり、感慨深くもあった。
さて、映画を観に行きたいが、まだやっているかな?