久しぶりに時代小説を読んだ。
木挽町のあだ討ち [ 永井 紗耶子 ]
永井さんは初読の作家。
この作品は直木賞と山本周五郎賞をダブル受賞している。
芝居になりそうなくらい劇的だった木挽町の仇討ち。
やり遂げた菊之助が故郷に帰りしばらくした頃、青年武士が芝居小屋周辺で仇討ちの目撃者を探していた。
彼は菊之助の手紙を持っており、目撃者から仇討ちの真実を探ろうとするが…
目撃者を探している彼は何者なのか?
見事な仇討ちの裏には一体どんな真実が隠されているのか?
目撃者たちは、芝居小屋で働く人達だがその来歴は様々で時代が抱えているやりきれなさを多分に含んでいて、作品に深みをもたらしていたと思う。
面白かった。