テーマ:吹奏楽(3434)
カテゴリ:吹奏楽&音楽
9月の娘達の誕生日プレゼントに悩んでいたとき、
りぃが持ち帰ったチラシに、 ロシアの天才(でいいのか?)トランペット奏者、 セルゲイ・ナカリャコフが出演する演奏会があったので、 そのチケットをプレゼントにすることにした。 セルゲイ・ナカリャコフはピクミンがトランペットと出会ったときに、 これを聴くといいよと勧められたプレイヤーだ。 そんな人の演奏を生で聴くことができるなんて!! …と単純に喜んでいたんだけど、 演奏会の4日前に知らなかった事実が発覚! "パリ・ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団"というのは、 ウィキペディアによると 「フランス国家憲兵隊の共和国親衛隊に所属している軍楽隊である。 楽団の、特に吹奏楽の演奏は極めて高いレベルであり、 あらゆる意味で「世界最高」ならぬ「世界最強」と言われる程である」 なんだよ、それ。 ひょっとしてものすごくスゴイ?? と前評判もよろしいようなのでテンションあげあげで、 東京オペラシティ コンサートホールに行ってきました。 とてもゴージャスなホールです。 最初からかなり期待が大きかったんだけど想像以上にいい!! っていうよりかなりショックを受けた。 上手というレベルを遙かに超えて、癒しの境地と言えばいいのかな。 吹奏楽ってこんなふうに奏でることができるんだぁ~ いつも聴いているのと全然違う。 オーケストラを聴いているようなと言えばいいのかな… とにかく例えようもない感動が体中を包みます。 1曲目のホルンがものすごく良くて身動きできなかった。 シンバルの音が今まで聴いたことのないようなセンスの良い音。 まるで一人で吹いているようなクラリネット。 出しゃばりすぎないトランペット。 迫力のある4本のトロンボーン。 もうすべてがため息が出るんです…はぁ… セルゲイ・ナカリャコフの演奏も素晴らしかったですよ。 とてもすごいことをやっているのは分かるんだけど、 なんてこともないふうに吹いてしまうのは圧巻。 特に「G線上のアリア」は目を見張りました。 循環呼吸なしでは演奏できないんですね。 しかもソフトな演奏はナカリャコフならではと思わせます。 30才らしいんだけどとてもチャーミングな青年で、 10年、20年先も楽しみなプレイヤーです。 アンコールは5曲の大盤振る舞い。 「熊蜂の飛行」はナカリャコフじゃなかったけど、 クラリネットがものすごくかっこよかった! きっとこれが本物のクラリネットの音なんでしょうね~。 「涙そうそう」は明るい曲と解釈してるようでおもしろかった。 ラデツキー行進曲は観客も一体となって大いに盛り上がりました! 楽団長/主席指揮者のフランソワ・ブーランジェ氏はキュートで 見ているだけでも十分楽しめる、 私の好きなタイプの指揮者でした。 この日の演奏会で一番驚いたことは、 ゆとりのある客席のせいもあると思うけど、 全て終わってからの疲労感を全く感じなかったこと。 これは娘達も同じ感想でした。 疲れるどころか癒されたんじゃないかと思います。 吹奏楽っていろんな顔があるんですね。 全く知らないで手にしたチケットだったけど、 異次元の世界へと誘ってくれた演奏会でした。 し・あ・わ・せっ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[吹奏楽&音楽] カテゴリの最新記事
|
|