草野恭平第5話その2『潜入捜査』
「なるほど、全寮制とはあの人言ってましたが本当に寮があったんですね。どうやらここはただの教会ではないようですね。それにしても人がいるなあ。」恭平たちはある部屋へ通されていた。しかし腹が減ったので食堂に来たのだが、メニューを見て愕然とした。予想はしていたのだがほとんどがハンバーガーでそれ以外のうどんとかはもう売り切れと言うシールがはられていた。「マジか・・まさかここでもハンバーガーとは!」と雪元は苦笑しながら出たおなかを指でポンポン、と叩いている。よく言うビール腹と言うやつだ。結局みんな仲良くチキンフィレオを食べ、仲良くお風呂に入った。こんな短い行にもいろいろドラマはあり、たとえば4大ドナ使いのひとりである紅 藤奇(くれない ふじき)という人と仲良くなったり、お風呂の近くのサウナで孝一がのぼせたりした。 ねむるまえ、恭平は孝一にこういった。「何でこう簡単に中に入れたんだろう?ふつうは・・・」そういって瞬く間に寝た。孝一も、何かできるはずだ、と気合十分で寝た。 翌日、いきなりドナルドの講義で始まった。ドナルドの像がある部屋でだ。まったく興味のない3人は寝たり物真似したりしていた。講義中トイレにいった雪元は尿した後「また今月の健康診断も行ってないなあ。糖尿病になるぞこれは。」と楽天の監督みたいにぼやきながら扉の外に出るとトイレの隣の保管室からこそこそ出てきた人を見逃さなかった。 なかは何にもなかった、ように見えた。でもこれでも捜査1課の警視だ。よく下をみると一部だけほこりがなくなっていた。中にあったはしごでおりていくと地面に降り立ち、まっすぐ進むと古い扉で閉じられた部屋に出会った。わなか偶然か、鍵はかかっていないらしく雪元は中に入った。そこには机の上の紙を見つけた。「え、なんだこれ?これって、・・・。」次の秒、雪元は倒れていた。「くそ、後ろに気づかなかった・・・・・」やっぱり罠か、とぼやきながら意識を失っていく。紙を撒き散らしながら。 -第5話その3に続くー