前楽のRENT
東京公演も昨日で千秋楽でした。きっと今頃キャストやスタッフは名古屋に移動しているだろうなぁ。私は前楽のチケットを7月頃には購入。その一回だけで充分かなぁ(何せ高価だし)と思っていましたが、やっぱり一回だけじゃ物足りないのでは?と思い急遽初日のチケットを手に入れ観劇しました。初日と前楽と2回観劇しましたが、初日では脚本に多少の不満(?)がありましたが、前楽ではそれも解消され、なるほどと納得も出来ました。時にモーリーンのライブのシーンは改善され会場と一体感がでて良かったと思います。盛り上がりは初日がすごかった。このRENTは10年前の作品です。日本でも日本人キャストが2回ほど公演しており、もちろんブロードウェイの来日公演も2回あります。ですから10年前からずっとRENTのファンと言う方も大勢いたと思います。実際会場内は私と同じような年齢の方も沢山いましたし、高校生の姿、まだ若い20台の方もいるように見受けられ、幅広い年代から受け入れられていると思いました。前楽は友人と7列のセンターブロックで、舞台がとても近く良く見ることが出来ました。残念だった事はやはり日本語に字幕のお粗末さかなぁ?字幕のある舞台を観たのが初めてなのでこういうものかもしれませんが、あまりに省略した字幕。(とはいっても私だって英語力は乏しいのですが)沢山セリフを言っているのにそれが訳されずもったいない。初めて観る人には、入りにくかったんじゃないかな?また、今回音声のトラブルが毎公演のようにありそれは残念でした。前楽でも初めロジャーのマイクの調子が急に悪くなって、せっかくの彼の美声が途切れ途切れに。スタッフさんがさりげなくやってきてさりげなく機械(?)を変えていました。観ているこちらのほうがハラハラしてしまいましたが、その後は何事もなく無事に。本当に良い舞台でした。一日たった今でも私の頭の中ではRENTの中の曲がグルグル周っています。Oh lover I`ll cover you With a thousand sweet kisses I`ll cover you(I`ll cover youから)なんて素敵な歌詞だと思いませんか?Five hundred twentyーfive thousand Six hundred minutes Five hundred twentyーfive thousand Moments sou dear How do you measure,measure a year? How do you measure A year in the life?(Seasons of loveから)名曲です。もし、十年前だったら私はこんなにもこの舞台には待っていただろうか?否・・たぶん子育てでそれどころじゃなかっただろう。今だからきっと心に響いたのだろうし、今だからこうやって観劇もできたのであろう。もうこのキャストでの舞台は見られないし、彼らがまた日本に来る可能性だった解らない。そこがとても残念なところだが、きっと彼らも帰国してからますます実力をつけて更なる活躍を期待しています。また会えたらいいね。舞台はその舞台に立っている人たちだけではなく、本当に大勢の人の力で成り立っています。すべての皆さんにありがとう。そして、この世にRENTを生み出してくれたジョナサン・ラーソンにありがとう。