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カテゴリ:お仕事のお話
これでいいか~と思うものには
これでいいか~という反応しかない。 プレゼン前日。おそらく翌朝は廃人になりながらも制作に邁進せねばならない。本日泣いても笑っても残り1日なわけで、勝負をせねばならないのだ。 デザインの方向性をきめ、レイアウトしたら、プリントアウトして、実寸にカットし、本になったときのイメージを確認しながら再度微調整を行う。これって結構仕上げとしては重要な作業なのだ。 でプリンターが例によってぶっこわれてるので(号泣)データ吸い上げて、某所に移動するために荷物をまとめ始めた。と、携帯が鳴る。電話の主はカメラマンさま。 さまとつけるには訳がある。ビエンナーレというイタリアの賞も受賞された経験をもち、特に静止物、風景、ノンフィクションを撮らせたらかなりの腕前な方なのだ。(もちろんその他のジャンルもオールマイティにこなしてますが)で、最近展覧会に向けて試行錯誤中。後々印刷で大きくしたものをインテリアとして販売する事も視野にいれてるという事で、印刷の仕上がりと色を見れるという理由から若輩者のわたくしに相談をしてきてくれたのだ。 話には何度か聞いていたが現物を見たことがないので、この機会を逃すとまた、海外等々におでましあそばして拝見するタイミングが先送りになると思ったので、時間があまりない事をあらかじめ伝えて事務所にお越しいただいた。 拝見して開口一番に言った言葉 「これが仕上がりではないよね?もうちょっと焼きかトリミングでこだわるつもりでしょ?」 普段ディティールにめちゃめちゃこだわる人なので、生意気な事をあえて言わせてもらいました。 「きびすぃ~ねぇ。でも流石その通りだよ、まだまだ撮りたいし、もうちょっと煮詰めたいんだよね。」 その後数分、仕上がりにこだわる事がどれだけの価値をもたらせるか。という事と、トリミングには、写真のディールより、将来インテリアショップで展開することを見越して、多少グラフィカルな技法を優先させたほうがいいという結論にお互い合意した。 作り手って表現の起源になるわけで、つまり発信者なのです。発信者が妥協したら、やっぱあかんのです。どうせ伝わるのは100%ではないわけで、そしたら発信者、受け手にむけて120%くらい発信する意気込みで事に当たらないといかんのよぉ。 そういえばそんな話、編集やってる友達とも雑誌作りについて語った気がする。 タイトスケジュールだったけど、会えてよかったわ。年上の彼に偉そうな事をかなりぶっこいちゃいましたが、これからプレゼン仕上げるにあたって、一番自分が忘れちゃいけないことだったので、つい熱が篭ってしまいました。 年内もう一回会うから、フォロー方々お礼をいわなければ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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