カテゴリ:感動
プロは逆境でこそ笑う(3) 本調子2 西田 文郎 編 2009年5月8日 総合法令出版 発行
成功への糸口が見つかる思考法
9敗したときに、人生を変える1勝が見えてくる。
困難を乗り越えるための、「脳の鍛え方」「心の持ち方」「行動力の育て方」「夢の抱き方」を学ぶ。
名著者が薦める「成功を呼び込む良書5冊」も紹介。
ほとんどすべての人は、もうこれ以上アイディアを考えるのは不可能だという所まで行きつき、そこでやる気をなくしてしまう。いよいよこれからだというのに。 トーマス・エジソン
逆境を乗り越えられる脳の鍛え方 西田文郎
「成功する脳」を作る方法 人間は、脳にインプットされた「条件づけ」に従って行動しています。成功する人の脳には「成功」が条件づけられていますし「失敗」が条件づけされていれば、どんなに頑張っても成功できないのです。そうした脳の条件づけを変えることで「成功する脳」「自己実現できる脳」を作る手法がブレイントレーニングなのです。
たとえば、ビジネスで常に成功をおさめてきた人の脳には「成功」の記憶データがインプットされています。したがって、彼らは自分の成功を素直に信じられるし、嫌でもプラス思考になります。疑うことなく自分の才能を発揮でき、そのうえ、成功の味を熟知しているので、それを再び味わうための努力が苦も無くできてしまうのです。実は脳の機能を知り、それを逆に利用すれば誰でも「成功する脳」「自己実現する脳」を作ることができるのです。
苦学力を身につける 成功者と言われる皆様は、逆境や苦しい環境に置かれても、その苦しみを苦しみと感じず、むしろそれをワクワク楽しんでしまいエネルギーに変える能力をお持ちなのです。この苦学力を身につけた人間は誰でも成功してしまうのです。
周りの99パーセントの人が常識で考えれば無理だ。無理に決まっていると思っていらっしゃるのに当時の私の脳は「できる」と思ってワクワクしていたのです。はっきり申し上げますと99パーセントの方が常識で考えて無理だと思っていることを、できると思っているのですから、ただの「アホ」なのです。実はこのアホ脳=苦学力であり成功する脳なのです。世の中の成功者と言われている人の脳は、不可能と思われることを「きっとできる」「これはすごいことになる」と信じ込んでしまう困った脳になっているのです。
実は優秀な人とか成功者と言われる人は不快に振られた感情脳をすぐに快に振ってしまう人たちなのです。そのために彼らは苦しさを苦しんでいる暇がないのです。それどころか苦しいことを苦しいと気づいていないすごい精神力の持ち主なのです。精神力=威信力をつけるのには、この不快時にすぐに感情脳を快に振る脳への問いかけを行えば良いのです。その為のひとつの手法に脳がプラスになるキーワードの言葉を作っておくというのがあります。
つらいことや嫌なことをマイナスの感情になってしまうようには受け止めず、マイナスに振られた振り子をプラスのセルフトークでプラス側に振っておくのです。そのほうが、苦しい思いをして嫌々滝に打たれたり、座禅を組むより遥かに精神力がつくのです。どんなに優秀と言われている人でも、マイナスの感情になって、マイナスのイメージからマイナス思考が生まれると、成功を信じられずに精神力がなくなるのです。脳にいつも良い問いかけをし、「精神力=威信力」を鍛えましょう。
「逆境」のときこそ本気になれる 「逆境」のときには、人は本気で生きなければなりません。逆境は人が真剣になり、人を本気にしてくれる最高の環境なのです。もし、今あなたがとてつもなく苦しい環境にいたとしたら、それは本気になるチャンスでもあるということです。なぜなら、甘えが許されない状態というのは「あきらめた状態」でもあるからです。一度どん底に落ちた人間ほど強い人はいません。どん底を経験すると、後がなく他人をあてにせず、がむしゃらに生きるしかないからです。人間は甘えがあるときは問題を他責にし、怠けたり、さぼったりしています。しかしどん底のときにはさぼれなくなり、すべての問題を自責にしなければならないということなのです。しかし、見方を変えれば「本気で生きる新しい道へのスタート」です。
負けず嫌いに火をつけよ 「負けたくない」という意地、「あきらめるものか」という悔しさ、「見返してやるぞ」という傷ついたプライド。それらが「認められたい」という自我欲求と結びつくと、それはものすごい闘争的なエネルギーになるのです。
心の支え 誰でも逆境時や不安があるとき、人間が一番信じられないものは何か?それは自分自身なのです。逆境のとき、人間にとって一番大切なもの。それは苦しさをエネルギーに変えてくれる「心の支え」、自分だけの神さまです。逆境を生き抜く力。それは大切な人に感謝し、自分だけのために頑張るのではなく、その大切な人のためにも頑張るという心なのです。
「本」という友を持つ なぜ近年の成功者は皆、読書家なのか?それはチャンスやピンチが訪れたとき、書物によって脳にさまざまなデータがインプットされていると、引き出しがたくさんあり多くの「武器」を持っているようなものだからです。その武器は、チャンスの波が訪れたときには画期的なイノベーションを起こすヒントになったり、ピンチのときにも慌てずに正しい危機管理の材料になったりします。良くスポーツ選手は「練習は裏切らない」と言いますが、ビジネスマンでも同じことを言うとすれば「読書(知識)は絶対裏切らない」ということです。いざと言うときに裏切らない読書をもっともっとして、たくさんの武器を持ちましょう。
カモの法則 脳に浮かぶプラスの「かも?」は神さまがくれた成功へのプレゼントであり、マイナスの「かも?」はあなたの人生を台無しにする悪魔のささやきでもあるのです。
「逆境」に強い脳の秘密 多くの方の脳は、逆境がくると未来に対して否定的錯覚を起こし「ダメだ」「もう耐えられない」と思い、偏桃核を不快にし脳がバーンアウト(燃え尽き)状態になっているのです。世の中には二種類の人しかいらっしゃいません。それは未来に対して肯定的錯覚を起こしている人と否定的錯覚を起こしている人です。あなたも今日から、苦しさを「苦しい」と感じない肯定的錯覚をして、ワクワクしているアホな脳を目指してください。
人を喜ばすアホになる 自分のことより人を喜ばせることが好きなアホ。苦しいことがあってもワクワクしているアホ。周りができないと思っているのに、何でもできると思っているアホ。それらの方は逆境をものともせず夢に向かってチャレンジし、そして夢を実現させています。
「ツイてる脳」「運のある脳」「成功してしまう脳」「逆境に強い脳」それらはすべて脳に条件づけされた、その人の記憶データが行っています。人生には誰でも必ず逆境がやってきます。それどころか成功すればするほど、この人生の逆境は大きくなるものです。それを克服し人は益々成長していくのです。あなたも今日から逆境を楽しみ、逆境こそ自分の生きる道と思い、人生のハードルをクリアして下さい。
それには「この世はディズニーランドだ!」と思うことです。遊園地は、お化け屋敷やジェットコースターという恐怖を楽しむところです。人生も同じです。あなたも今日からすべての不安を楽しんで、人生最大のチャンスの「逆境」を生かしましょう。
「ブッダの集中力」アルボムッレ・スマナサーラ 著 サンガ新書 発行
「日本人の名著を読む」岬龍一郎 著 致知出版社 発行
「天才エジソンの秘密」幸田ヘンリー 著 講談社 発行
「幸福の探求」マチウ・リカール 著 評言社 発行
「修身教授録」森信三 著 致知出版社 発行
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最終更新日
2009年05月17日 10時59分41秒
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