心も体も健康家族

プロは逆境でこそ笑う（５）　本調子２　出路　雅明　編

2009年5月8日　総合法令出版　発行

成功への糸口が見つかる思考法

９敗したときに、人生を変える１勝が見えてくる。

困難を乗り越えるための、「脳の鍛え方」「心の持ち方」「行動力の育て方」「夢の抱き方」を学ぶ。

名著者が薦める「成功を呼び込む良書５冊」も紹介。

ほとんどすべての人は、もうこれ以上アイディアを考えるのは不可能だという所まで行きつき、そこでやる気をなくしてしまう。いよいよこれからだというのに。　トーマス・エジソン

プチ逆境が成功を引き寄せる

プチ逆境の乗り越え方、十箇条

誰でも人生で一度くらい「逆境」と言えるものに出会ったことがあるかと思います。たとえば、病気にかかってしまい入院する。また、会社にリストラされるなどもつらい逆境でしょう。私はその小さな出来事を、「プチ逆境」と読んでいます。「プチ逆境」と乗り越えてきたから、見えてきたものがあるのです。

逆境から逃げちゃった

私が出した結論は、上司である私が自ら辞めるというものでした。「もうアイツらの顔も見たくない！」という一心で私は十年以上働いた会社を逃げ出すように退社しようとしたのです。しかし、結局は引継ぎなどがあり、退社は半年後となってしまったのです。

時間が経つにつて冷静になり、自分の愚かさにも気づき出し、仲間との関係も修復されていきました。完全にわだかまりがなｋなったとは言えませんが、退社が整う頃には、「自分が悪かった」と思えるようになっていました。

そういう意味ではその半年間を耐え抜いたことが良かったかもしれません。もしすぐに退社して逃げ出したり、逆に全員を不当にクビにしていたら、私に「仲間の大切さ、ありがたさ」という最幸の学びはなかったかもしれないと感じています。

私にとってこの出来事は倒産寸前のころより、はるかにつらい経験なんです。そして私はこのつらい経験＝逆境から本当に大きな学びを得ることがきできたのです。私はこの経験を通して自分の身勝手さ、わがままさ、傲慢さなど

ありとあらゆる自分の愚かさ弱さを心の底から思い知ることができたのです。

第一条　味わうだけでも十分

逆境とは乗り越えることができなくても、そのつらさを味わうことができるだけでも充分なのかもしれませんね。要するにつらすぎて我慢できなくなって逃げ出すのもオッケーなんだと思います。問題はその後につらかった思い出と不平不満ばかりの人生を送るか、気づきや学び、成長をいただいたと、心から感謝し前向きに生きるかの差なんだと思います。

第二条　正直なら怖いもんなし！

プチ逆境がきたとき自分の正直な気持ちを誠実に伝えることで道が開けることが多々あると私は思っています。私は今まで何度も自分の気持ちを正直に伝えることで逆境を乗り越えてきました。だから「正直」であることの大切さと、そこから生まれるパワーを知っているのです。

第三条　謝るが勝ち

心から謝ることができたことで、それまで以上に社員たちとの信頼関係や絆は深まったことは間違いないと思います。「謝る」とは、少なくとも自分は楽になれ、上手くいくと相手に許してもらえて、互いに楽になれる最幸のプチ逆境の乗り越え方だと思いませんか？謝るって本当にスゴイですね！

第四条　開き直っちゃった！

開き直ってスッキリすると、心が晴れて明るくなれるもんです。ある意味、これが究極の答えになるかもしれませんが逆境の真っ只中だからって暗くなっていても何のプラスもないと思うのです。そんなときこそ明るい笑顔でいるから逆境を乗り越えられるのではないかと思います。これって本書のテーマ「プロは逆境でこそ笑う！」そのものですよね！

第五条　アホになる

子供のように失敗を恐れず常識やセオリーにも捉われないことで逆境を抜け出せるようなアホ！なアイデアが浮かぶのだってことです。そして何と言ってもアホ！になり自分が元気に明るく楽しむことで周りの人も楽しくなってくると思うのです。まさに逆境のときこそ明るく楽しくってことですね！

第六条　大好きは力なり

人や何かを大好きになることには物凄い力があるってことです。実際に私はその先生以外にも、大好きで心から尊敬できる多くの人との出逢いの中でたくさん学び、成長させていただきました。その結果として、今の自分があると感謝しています。

第七条　まったく逆のことをする

要するに逆境で悩んでいる人が絶対にしないようなことをあえてするってことです。その他にも逆境でつらいときは自分のことで精一杯になり人に厳しくつらく当たってしまうのですが、あえて優しく笑顔で親切に接してみるといいのです。まあ何と言っても一番気をつけるべきことは、暗くならないことだと思います。「プロは逆境でこそ笑う」ですよね。私はこの逆行動の原則は、世の中の絶対原則の一つなのではないかと思ってます。

第八条　すべて自分から

この「すべて自分から！」は夫婦問題だけではなく、上司と部下などの人間関係全般はもちろん、人間関係以外のすべてに通ずることだと思うのです。要するに、人に対しても、逆境に対しても、何であれ「すべて自分から」という姿勢（心）で積極的に取り組むことが何より大切だってことです。

第九条　「長い目で見ると」作戦

つらいときには「時間が解決してくれる」と自分にいい聞かせています。まさにこれが「長い目で見ると！」っていう逆境を忘れちゃう作戦なんです。この作戦ではけっして逆境を乗り越えることはできませんが少しは心が軽くなるということは明らかです。、

第十条　出逢い

人も逆境も全て自分を成長させてくれる貴重なご縁と考えると、その貴重なご縁との出逢いこそプチ逆境の乗り越え方の一つってことになりますね。そして最後にもう一つだけ私を逆境から救ってくれた「最幸の先生」との出逢いをご紹介して終わりとさせていただきます。それは多くの素晴らしい本との出逢いです。

「宇宙が味方する経営」伊藤忠彦　著　講談社　発行

「高次元の国　日本」飽本一裕　著　明窓出版　発行

「奇跡の経営」リカルド・セムラー　著　総合法令出版　発行

「ニュー・アース」エックハルト・トール　著　サンマーク出版　発行

「さぶ」山本周五郎　著　新潮社　発行

つながっているすべての人にありがとうございます！