2989582 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

イルカみたいに生きてみよう~心の力を抜いて楽しく生きていきませんか

イルカみたいに生きてみよう~心の力を抜いて楽しく生きていきませんか

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X
2024年10月29日
XML
カテゴリ:誘水日記


うちの村に95歳のおじいさんがいる。


腰が曲がって、耳も遠いのだが、


毎日畑に出ている。


血色はすごくいい。


 


昔の村の話を聞こうと思っているが、


「もう忘れてしもたわ」


「わしは生きとるだけやから、何にも役に立たん」


「面白い話なんか何にもない」


とはぐらかされ続けている。


 


改まって話を聞こうとするからダメなのだとわかった。


 


だから、


畑に寄って、


「どう? 今は何を作ってんの?」


と声をかけることにしている。


 


「大根を作っても、あんなものスーパーへ行ったら200円で買えるんや。


作るより買うた方がずっとええわ。


何のために百姓をやっとるかわからんわ。


わしは、暇やからやるけど」


 


「3時までな、畑で働くのは。


うちへ帰って、4時からの『水戸黄門』を見るのが楽しみなんや。


6時から晩飯を食って、


あとは寝るだけ」


 


「お前はええのう。まだ若いで。


わしはもうあかんわ」


 


たわいない世間話。


 


田舎の生活で、


村民の人たちとうまくなじむためには、


汗を流して働くこと。


 


ぼくも、


今はヤギのために、


汗をふきふき芋のツルを集めて歩いている。


芋のツルは大量に出るし、


重たい。


 


これまでは山へ捨てていた。


それをぼくが始末することになって、


みなさん喜んでくれる。


 


山梨でもそうだった。


そうやって働いていると、


評価してもらうためにやっているわけではないが、


好感をもってもらえるものだ。


 


95歳のおじいちゃんも、


改めて昔話を聞かせてあげようとは、


まだ思ってくれてないが、


「面白いやつやなあ」と、ぼくに興味をもってくれているのは間違いない。


 


彼は88歳で亡くなったぼくの父親よりも一つ年上。


父親は村のことについていろんなことを調べて知っていた。


メモ程度だが、書き残したものを読んで、


「もっと聞いておけば良かった」と思ったりもした。


しかし、後の祭りだ。


 


自分が生まれ育った村のこと。


何も知らないのは悔しいではないか。


 


残った人にいろいろ聞いて、


少しでも書き残しておけたら、


ぼくの50年間のキャリアも役に立つというものだ。


 


まだぼくの中には、


50年ぶりに故郷へ帰ってきた」という力みのようなものがある。


 


もっとリラックスして、


肩の力が抜けたときに、


面白い話が聞けるのではと思っている。


 


それまで、


汗を流して、


土にまみれて、


素直に謙虚に日々を過ごして行こうと思っている。








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2024年10月29日 13時26分45秒
コメント(0) | コメントを書く
[誘水日記] カテゴリの最新記事


PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

さそい水

さそい水

Calendar

Favorite Blog

新しい本の宣伝 情緒発達さん

出しっぱなしにもほ… ハピハピハートさん

高見彰七の活動期間… kopanda06さん

暖房 院長9988さん

わくわく探検隊長(o^… おたえたえたえさん

Comments

さそい水@ Re:のほほんと生きてきた。のほほんと生きていく(07/23) ストイックというのは、 ひとつの世界を極…
さそい水@ Re:ありがとうの思いを現実化するのがお金の役割(12/12) 大谷君は、 野球が好きで好きでたまらなく…
ハピハピハート@ Re:娘の結婚式(03/12) 美しい花嫁さんですね🌸
さそい水@ Re:本当の自分?(12/27) いろいろな自分が同居しているんじゃない…

Freepage List

Headline News


© Rakuten Group, Inc.
X