恐るべき高齢者パワー。見習わないと
80歳前後の人は、本当にパワーがある。昨日も、桃の葉を取っていたら(ヤギのエサになる)、親しくしてくれている方が声をかけてきた。70代の男性で、何度もがんになっては生還しているたくましい人。「子どもや若者が、ケガでスポーツをあきらめなくていいような予防医学を考えているんだ」そのために、気功は使えないだろうかという話だった。人生の最後の仕事として、子どもたちの夢を支える活動をしたいのだと言う。情熱と行動力のある人だから、着々と準備を進めているようだ。80歳の腰の曲がったおばあちゃんは、ぶどう畑の柵を撤去している。新しい柵を作るのだと言う。大変な作業だ。「何年くらいもつんですか?」「30年くらいかな」驚いた。自分は80歳。息子たちはサラリーマンで跡を継ぎそうにもない。孫たちも都会へ出ている。この畑も荒れ地になってしまう可能性が高いのに、自分ができるうちはきちんとやりたいということで、若い人でも途中で投げ出したくなるような作業を、おばあちゃんが黙々とやっている。畑へ行くとよく見かけるが、朝から晩まで働いている。頭が下がるね。知り合いの出版社の社長。80歳を過ぎている。この間、「ちょっとこっちへ来てみた」と訪ねてくれた。短い時間だったが、彼は言った。ある書名をあげて、「こんな本を作りたいんだ」と夢を語る。先輩たちがお手本を見せてくれている。彼らから見れば、ぼくはまだまだ66歳の若輩者。やることはいっぱいある。