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2005年01月03日
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カテゴリ:歴史
皆様、遅くなりましたが
新年、明けましておめでとうございます。
本年も、お付き合いの程、どうぞよろしくお願い致しますね!

それにしても、年が明けてから3日目を迎え、昨日あたりから帰宅ラッシュが始まっているそうですね・・・。
そういう私は・・・今年もまた、お正月に帰ることが出来ませんでした・・・。

でも、普通なら車で6時間の道のりも、この時期だと10時間以上もかかってしまいます・・・ましてや、3匹の猫連れの身としては、この距離と時間は、かなりしんどいものがありまして・・・実家に帰るのは、いつも、何も無い閑散とした時期を狙って帰っております・・・。

もちろん、望郷の念が無いわけではないんです・・・。
自分の家に帰ると落ち着きますし・・・いつも、がんじがらめに自分を縛っていたものから、暫しの間解き放たれて、本当に楽な気持になれますから・・・。

そんな両親(良心?)への罪滅ぼしの意味合いも込めて、今回は、望郷の念・第二弾として遣唐使・阿倍仲麻呂を取り上げることに致しました。

  *****************************


「天の原、ふりさけみれば春日なる、三笠の山に出でし月かも」

昨年の10月に、阿倍仲麻呂と同じくして奈良時代(717年)、唐(中国)へ入国した「井真成」という人物の墓誌が、中国の西安(昔の長安)で見つかったという記事が新聞に載っていた。

その墓誌には、「姓は井、字は真成。国号は日本。開元22年(734年)正月、急病の為、36歳で死去。(中略)遺体は異国の土となったが、魂は故郷に帰る。」ということが漢文で記されていた・・・。
36歳という若さで、しかも、異国の地で亡くなられたとは・・・
どんなに無念な気持であっただろうか・・・
彼の心の痛みが、1300年もの時を越えて、私達にようやく伝わった事で、やっと、彼も、天国で安堵していることだろう・・・。

その井真成と、同じ船で同行した阿倍仲麻呂もまた、生きて日本に帰り着くことのなかった一人である。

阿倍仲麻呂は、少年の頃から秀才の誉れ高く、16歳にして遣唐使のメンバーに選出された。そして19歳の時、唐(中国)の首都・長安に向けて出発!
学問も文化も遅れた当時の発展途上国・日本から来たハンディも、言葉の壁をも物ともせず、がむしゃらに勉強を続け、ついには、唐の最難関の仕官試験(科挙)に合格し、日本人としては珍しく、唐で、高等官として国立図書館長など様々な役職を歴任し、玄宗皇帝の(あの絶世の美女!楊貴妃を愛人にしていたという超ラッキーなオッサンですわ・・・)厚い信頼を得るまでになったという・・・。

しかし、優秀すぎるのも玉に瑕(きず)・・・阿倍仲麻呂は、何度か、帰国の申請を申し入れるものの・・・玄宗皇帝は、彼を気に入るあまり、なかなか日本に返そうとはしなかったそうな・・・。

だが、唐に入国して36年あまり経った753年の冬、チャンスはやってきた!彼は、唐からの使節団として一時帰国が認められたのである!(う・・・これじゃ、北OOに拉致された某一時帰国者と変わらんような気も・・・)

ようやく・・・一時的とはいえ日本に帰れる・・・大分中国に馴染んじゃったけど・・・でも、故郷の風景は今でも目に焼きついている・・・そんな気持が、出発する前に船の上で詠んだ、あの
「天の原、ふりさけみれば春日なる、三笠の山に出でし月かも」
(あの空に浮かんでいる月も、春日(奈良)の三笠山から出ている月と同じものなんだろうな・・・)という歌になって表れたのではないだろうか?

しかし、不運な事に、彼の乗った船は、沖縄から奄美に向かう途中で嵐に巻き込まれ難破・・・命からがらたどり着いた場所が、なんと、ベトナムの安南(アンナン)だったそうな・・・。
せっかく、日本が目の前という所に来て、またもや引き戻されてしまった・・・なんと言う運命だろう。

だが、もしかしたら・・・その時、彼はこう思わなかったのだろうか?
「中国では自分達は難破して亡くなってしまったと伝わっているだろう・・・このまま日本に、黙って帰ってしまおうか?」

しかし、そんな冒険が出来るほど、彼は若くなかったのだろうか?
それとも、長年の中国での生活に愛着が出てきてしまったのか?
「自分の帰る場所はやっぱり、中国しかない・・・」阿倍仲麻呂は、56歳の老体にムチを打ちながら、かろうじて長安に戻ったのである。

その後、長安で再び官僚生活に戻った阿倍仲麻呂は、難破で漂着したベトナムの安南に赴任した後、73歳の寿命を全うして、長安で亡くなった・・・。

その時、彼の心に浮かんだのは、三笠の山の月だったのだろうか?
それとも、50年以上も住み慣れた長安を愛しながら逝ってしまったのだろうか?

そういえば、家の母なども、親のいなくなってしまった実家よりも、住み慣れた今の家の方がいい・・・と言っていたなあ・・・。
望郷の念にも、複雑なものが入り混じっている事に気づき始めてしまった今日この頃だったりする・・・。
(あ、これじゃ家に帰れない事への罪滅ぼしにならないか・・・?)

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今日のネタ:「ぷーたろです・・・年賀状、68枚も書いたのに、元旦に到着したのは8通でした・・・ぷーたろです・・・。」
(まあ、引越ししたばっかりだから、しょうがないか・・・)






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最終更新日  2005年01月03日 20時46分58秒
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