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CASA DE SATCH UMINO

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Jun 18, 2004
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カテゴリ:古本じまん
昨日の帰り、またもや均一特価棚にて。
「極東遊記」モラエス著、花田富蔵訳。中央公論社、昭和16年初版。
黄色一色に背表紙45mm×14mmくらいの小さな紙に「極東遊記」と明朝体(ほそみん、ですな)18Qくらいで印刷されてる。紙の上下を赤い線がちいさく彩りを添えてて、当時の装丁のセンスのよさを感じる。一目見て手に取りたくなるかわいらしさ。「黄色い本」は時代を問わず「売れる本」なのかもしれない。

前半の3分の2は中国の話。
3分の一が日本の話。

ともかくポルトガル総領事だったというこのモラエスさん、
日本の「むすめ」のかわいらしさについて語る語る語る。
あー、そうなの、欧州人の目は。と関心しながら読んでしまう。むすめ贔屓が嵩じて「それに比べて男ときたら・・」とずいぶんな書きよう。(そうでもないよ。と言ってやりたくなるくらい)彼が見ているのは明治の日本。写真に収められる記録なんか知れている、といって見たものありとあらゆるものごとを欧州人の水晶体でもって記録・変換されている。
あくまで「外側の人」であるから無駄な情や憶測が入らない。そういう意味では日本国に無自覚に住んでるわたしなんかにも「明治の日本」を客観的に観察できる資料になってるわけね。ともかく、「むすめたち」の腕やつめの美しさだとか「おでこ」のかわいらしさとか。それを文字にしたくってしょうがなかったみたい、に思える。

こんなのを読んでたら芥川の「舞踏会」を読み直したくなった。

そんなこんなで検索もしてみたら、こんなのも。
「サウダーデの男 モラエス」/森本義輝 著
東京図書出版会/2004.5刊 
さっそく客注に走ろうかしらん。





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Last updated  Jun 18, 2004 10:43:06 AM
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 satchumino@ Re[1]:ぴー&ぷー(11/01) 木枯らし1号カウントされてからのほーが…
 satchumino@ Re[1]:交差点(11/03) うん、多分この場所っていつもこうなんだ…
 ぺんじ@ Re:交差点 空の交差点、きれいだね。 長野の方は、ア…
 ぺんじ@ Re:ぴー&ぷー きれいな色。 木枯らしふいてから、紅葉す…

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