CASA DE SATCH UMINO

聞きなれた声なような、そうでもないような。
ずいぶん前からこの人の声とか喋り方は耳に収めてるつもりなのだが。
いつも会うというわけでもなく、去年10年ぶりに会ったという程度だからなんとも。
どっちみちお互い10年経過しようが大して変わりゃしないのだった。それがわかっただけでももっけの幸いってなもんで。

私見ではあるが、友人ってのはしょっちゅう会ってりゃいいってもんでもなくって、たとえば10年会わなかろうが「昨日の続き」みたいにつきあえるんならオッケイなのだ。どこに住もうが、容貌が変化しようが、家族が減ろうが増えようが、偉くなろうがなかろうが。それは瑣末な事柄だ。いちいちしょっちゅうカクニンしてなけりゃいけないようなら、先週お別れしたまま永久にお会いできなくなったっておかしくない。これはどこに住んでるどんな言語をつかってる人でも一緒。ともあれ、時間がたってもそのままにつきあってくれている友人たちには感謝している。

んでもって。
明日の昼過ぎに拾ってもらうことになる。

そんな電話を手短にして切り、おともだちはいいものだなぁとしみじみしつつ冷蔵庫に仕込んでおいた甘くないCidra(あー、ええと、りんごの発泡酒）を空けた。それからまた寝る。
BGMは有線のモダンジャズ。
リクエストができるらしいので、軽くよった勢いで電話してみる。タル・ファーロウの弾く”HERE'S　THAT　RAINY　DAY"あたりが気分かもしれぬ。だって雨降りだもん。
しかし、モダンジャズCHはリクエスト不可なんだそうだ。
さよーですかハイハイと切って寝る。
低気圧のせいか、早起きのせいかいくら寝ても眠れる。

明朝の朝風呂を夢見て、AM６：00に目覚ましをセットした。