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カテゴリ:移動する話
翌日も雨からはじまる。
寝すぎたからか、目覚ましより早く起きてしまう。 なんと5:30。 雨がなければ外に出てカメラと散歩、(今回はCANON F-1一個だけ)なのだけどこの細かい雨じゃなあ。 夕べのうちに仕込んでおいたホテルのパンと大きなオレンジを冷蔵庫から出してお湯も沸かしてさっさとコーヒーもいれてしまう。 わたしの「宿の条件」っていえば「お湯が沸かせる」か「コーヒー淹れられる程度の湯が出る給湯室があること」だ。ほかの設備はまぁ寝てしまえばわからぬことだし、一日中いるわけではないので気にならない。コーヒーを好きな時間に好きなだけ飲めるかどうかというのはかなり重要。一人用のフィルター(よく言ってるやつ、SWISSGOLDね)と気に入った豆の粉さえあれば機嫌よし。あの匂いには、知らない空間の微調整する効果があると思う。 でもって、まだ早朝なのに朝飯にしてしまう。 昨日もろくにばんめししていないし、寝すぎるほどねたから天気の割には調子がいい。 ご愛用のVictrinoxを忘れてきて大後悔。 自力で厚いオレンジをむく。 (ここまできたのだからさくらんぼとかにしとけばいがったっす・・ここは山形だよぉ。バレンシア・サンキストじゃなくって!) ホテル内ベーカリーのパンは当たり。 キッシュなんかも美味。無塩バターの味するし。 他のもブリオッシュっぽい卵の味するしっかりした生地で、うまうま。 オイ、朝からこんなに食うかよ。 いや、これから朝風呂するんだもん。 サウナで空腹はちょっときついから食べておく。 自問自答。予定調和の解答。 放っておいた目覚ましが鳴る。 なんと、例のベル音ではなくて有線のスイッチがが入る仕組みだった。誰かのソロから始まる朝6時。こんな雨の朝だからコルトレーンでもいいのだ。”IN A SENTIMENTAL MOOD" イントロからしてもう雨っぽいもん。ちょうどいい。 そういえば着てから一回もTVを見ていない。 大体、もとから大して見ないので「すぐにつける」習慣がないのだった。せいぜい今知りたいのはお天気くらいだし。 早朝のニュースでは東海地方の冠水の映像が出てきた。 オイ、ほんとかよ、って感じ。 小雨でウダウダいってちゃいかんなぁ。 放っておくと7時すぎ。 朝の7時から夜22時だったかまで風呂を使えるという。 ひまだから風呂に入るという、夢のよーな朝を迎えている。うれしい。 適当に脱ぎやすく、かつフロント前を通過しても顰蹙買わないいでたちでいざ、別館10Fへ。 フロントにはこれからどこかへ移動するのか、荷物をまとめた団体さんなどがソファに落ち着かない表情で座っている。 それを横目で見つつ、悪いがあたしは朝風呂だもんね。 こんな天気の日に予定消化しなくちゃいけないなんて、それは酷だ。 風呂の受け付けには昨日と同じおばちゃんだ。 宿泊客は無料だから、名前とか部屋番号を申告する。 (あ、また来た)って表情で出迎えてくれる。 さすがにアサイチだから貸切かと思ったらそうでもない。 すでに先約が。 内風呂もそこそこに、いきなり露天へ出る。 またもや、雨に打たれつつ浸かる。適当に頭が冷えるからまたいい。 先約のおばちゃんはさっきからドライサウナと水風呂とシャワーの3点をぐるぐるしている。 え、また入るの。わ、水かぶってる。お、休みなし? こんなのを見ながら、在来線がごとごと行くのをながめる。 なんとかいって、わたしも「そろそろかなー」で出てきたのが11時。さっきのツワモノおばちゃんは先に出ているみたい。汗もひかないのにお出かけできないしなあ。いろいろ考えて出る。お、さっきのおばちゃんは休憩室でタオルにくるまってTV観賞。何か笑えるとこがあって一人で爆笑している、でも一人で笑うのに耐えられないらしくってこちらに「・・これ、おかしいのぉ」と振ってくる。で、一緒にTVに向かってアハハとやる。朝っぱらから体から湯気出してる一人同士だし、遠慮することないしね。 しばらくつきあって、「お先に」。 彼女はわたしがドライヤーをぶおんぶおんやってる間にビールを頼み、それから「ラーメン!」などとやっている。 塩分補給ね。わかりやすい。 でも、タオル巻いただけの体で食べるラーメンかぁ。 胸とかに汁がはねたら熱くないのか、猫舌もあるが猫胸ってありかい。などと余計なことを考えつつ部屋へ戻る。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jul 2, 2004 08:06:56 PM
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