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CASA DE SATCH UMINO

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Jul 8, 2004
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カテゴリ:移動する話
さてさて。

住宅地内の隠れ家的(ほんとにわからんとこにある)パスタ屋さんでのお昼のあと、いきなり「羽黒山へいくぜ」ってな展開だ。ちゃんとした山はひさしぶり。まあ、ふだんも山に住んでるんだけど深さが違うっす。

建物が減って、緑の割合が増えて、音がしなくなってくる。
文化遺産にもう指定されてるんだっけ?木造の五重塔がある場所まで来た。

鳥居をくぐるととつぜん気圧が変わる。
気圧だけじゃなくて全部。
雑音が吸音されてしまう。
すれ違う人々はたくさんいるのに。山道らしく声かけながらすれ違いあう。
「結界」ですね。
そこにもともとあったものしかそこに留まることを許されないというか。ちょっと入れていただいてるというか。もちろん写真機も持参したのだけど、何か出してはいけない力が働いてるように感じる。
友人に「おぅ、撮らないのかよ」と促されたけど「いやその」だとか生返事してしまう。せっかく来たから、とかそういう動機だけじゃできないや。
それよりもすることがあるような気がしたので。
何って、ここの空気を覚えて帰るってことだけなんだが。
絵にして保存したりしなくたっていいのだ。
(もう土門さんなんぞが立派にやってるしさぁ。あたしなんざ、いいわけよ。)

こういうカミサマとの「同調」を必要とする場所はほかにもある。五日市の奥。
その場所は神社の敷地内にある。御用があってそこの建築を撮らねばならなかったんだけど、いつも調子いいはずの写真機がそこで使うとシャッター切れなかったり何も映ってないことがあって・・・以来、そこの神社にあいさつして波長を合わせてから何か始めることにしている・・・うまくいくときは何か頭にすっと入ってくる気がするし。そういうシンクロ手続きは重要だなぁと思っている。

で、羽黒山。
木の枝には時々尺取虫が垂れ下がったりしていて8歳女児を喜ばせる。「つれて帰るぅ」と主張する娘に「ここの神様のもんだから返してあげなさい」と説得する友人・父。
民俗学な生活。山んなかにいるといい顔してる友人であった。清々しい表情をしている。石の階段に落ちてる俗界のゴミなんかを非常に気にして拾っている。前から、そういうとこに敬虔な良識のある人なのだった。娑婆との折り合いはどうやってつけているのかは不明なんだが。

結界のこちら側に戻ってくる。
なんだかせいせいした。
空気のせいだけじゃないよね。

それからご当地・藤沢修平原作の映画のオープン・セットなどもに立ち寄り、(ここには電線が見えない・・”オイ、その電信柱邪魔だから撤去してくれ”って言った巨匠もいましたっけ)どこまがセットでどっからが現役の納屋なんだかわからないような場所。
ここでまたもや「つれてかえるぅ」と8歳女児が大主張。
今度は引かないぞ。
あったかいてのひらににぎりしめられた蛙。(う、辛そう)
こういうことはよくあるらしく、友人・父はPETボトルの空き瓶を用意しているらしい。空気穴をナイフでぐりぐりと開けたあと、小さな青蛙がビンに入れられた。

蛙と8歳女児と友人、それからわたしはそのまま自宅へ戻った。







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Last updated  Jul 21, 2004 09:15:24 PM
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 satchumino@ Re[1]:ぴー&ぷー(11/01) 木枯らし1号カウントされてからのほーが…
 satchumino@ Re[1]:交差点(11/03) うん、多分この場所っていつもこうなんだ…
 ぺんじ@ Re:交差点 空の交差点、きれいだね。 長野の方は、ア…
 ぺんじ@ Re:ぴー&ぷー きれいな色。 木枯らしふいてから、紅葉す…

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