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カテゴリ:移動する話
久しぶりに神楽坂を歩いてきた。
ちょっと歩くだけでミストサウナ状態の夕方だってのに。 ここがなんで好きかって、がんばって江戸えどしなくってもごく自然に「江戸」してるとこだ。 お風呂屋さんもオーガニックレストランも並列。 間口の狭いスーパーも活気があるし、お肉やさんのコロッケもでっかい。山になったスコッチエッグのでかいこと、丸いこと。その近くに切子のグラスを並べる店、ショットバーにはんこやさんに。脈絡なくバランスがとれている。何かがあってひとつだけ「浮く」ということがない、ファミレスでさえここにはある。コンビニだって。でもちょっと道の奥に一本入れば二階で三味線弾く音がしたりね。 もちろん入れ替わりはあるけれど、チェーンのお店どもに占領されきったりしない。そういうとこもいいのだ。 いつものぞいてみるけど、たった一回しか開いてるの見たことがない幻のジャズ喫茶「コルトレーン・タイムとモンクス・ドリーム(現代ジャズ少々、という中見出しつき)」。 コーヒー、ていねいに入れてておいしかった。狭いとこがまたいいの。10人入れるかどうかっていう。 ここの背中側が空き地だったんだが、でかいマンションができた。心配だったのよねえ。「コルトレーン・・」が消滅してたらどうしようって。大丈夫。巨大瀟洒なマンシオンを背負って堂々ありました。よかった、よかった。 そのお向かいには「本日の材料で料理を出す」OGGIっていう小さなイタリアン。もうちょっと神楽坂に戻ってフィンランドサウナの看板もあるお風呂やさん。 東西線・神楽坂駅まで歩く。 まだまだ、お店は続く。 また内側に入る。 小さな画廊、出し桁造りの木造住宅を横目にぐるっと回るとよさげなケーキ屋さん、それからチーズ屋さん。 おお、ここまでハイカラなのね、一本内側。 元のとおりに戻れば履物やさんに佃煮やさん、それから昔っからあるテーラー「ヒツジヤ」もいい。 ここにいたらいくらあっても足りないな。 下駄で闊歩しつつチーズ買いに出て、途中で鼻緒が切れても帰りに修理に出せる。そういうとこなのね。 「いえのまわりになんにもなくってあたりまえ。」 そういう生活をずっとしているから、こういう密集したとこって、異文化なのかもしれない、わたしにとっては。 コンビニ行くにも(もとからたいして用事がないが)はがき一枚出しにいくにも山をおりる決心がいるからねー。 異文化は異文化だからいいのでした。 さーて、おうちにかえろっと。 今日もきっと庭の桜のアブラゼミが夜までやかましいだろうな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jul 29, 2004 07:50:38 PM
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