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カテゴリ:古本じまん
吉祥寺「よみた屋」にて400円。
う~む、大学時代の演習で読んだっきりだったのだが。 今よむほうが楽しめるね。 きっと当時より、今のほうがたくさん「鬼」をみてきてるから。 出てくるのは「首だけ食い残され」たり「手足だけ食い残され」たりする女の死体。そして鬼の姿はそこにない。食いあとが「鬼」なのだ。 ここによく登場する在原業平っていう兄さん、ここ100年ちかくの最近だったら放浪のブルースマンだぜ。わが身を「えうなきもの」=「用無きもの」として「あはれ」と「歌詠み」に生き東へ「下った」・・・「えうなきもの」worthless,だからこそ「鬼」との遭遇率も高まり、また見なくてもよいものを見てしまってたに違いない。そんでもって「夜這いに失敗して切ない」だとか「あちこちに見張りがいてお会いできず悲しい」だの「足ずりをして泣けどもかひなし」などといろいろな言葉を残している。政略・謀略・あらゆる組織のはかりごとに背を向けつづけた(といわれる)姿勢は結果的にはかりごとに血道をあげたものどもよりもよっぽど現代に通じてるのだ。カッコイッす!それこそがある種の「鬼」であろうぞ。 きっと業平兄ぃは現代でも立派に生きていけるだろう。よっぽど百鬼夜行の現世だしさ。 ひょっとすると今、どっかの駅前やガード下で、スライドギターにょわわわわんと鳴らしつつ小銭稼いでるかもしれぬ。 百鬼夜行の中央線。ヒッピーもコミューンもああいう宗教も古本もいまだ健在。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Sep 21, 2004 08:46:54 PM
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