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カテゴリ:移動する話
ブローティガンもいいのだが。
(何だ、オメーはいつもやすんでんじゃねぇかって声もきこえなくはないのぉ) 自分に休暇をくれてやる。 これはなかなかうれしい。 くれるほうも、もらうほうも。 職場で土日だとか、たまにエラソーに「特別休暇」だのいって夏休みにほんの数日足して全社休業するのとは違う。 ま、単純に「せーしゅん18きっぷ」がまだ余ってて、それも期日が迫ってるから使いたかった。それだけなのよ。 朝、中央線にのって、なるべく電車のりっぱなしにならない場所。のりつぎがいいところ。 いろいろ考えて、松本へ。 候補はいろいろ。 伊東、伊豆、鎌倉、軽井沢(各駅で!)、いわき、日立(海がいいからね)、ちょっと近くて小淵沢。 松本ゴールを想定して、途中下車地もかんがえた。 でも、ここだけで十分。 日本民俗資料館(松本城の敷地内) 神道庵(四柱神社内にある!カフェーだぜ) なわて通り商店街(カエル大明神におまいりした) 岳(松本城から数分の骨董や。古布の状態のよいのがたくさん。カフェーもあり。店主がSUUNTOの時計をしていた) ま、だらだらいってこのくらい。 民俗資料館。 いいよー、興味あるひとは楽しめます。 信州の民俗で面白いな、と思ったのは「呪具」が多いこと。 「占術」にまつわる道具もあるし。 米作の吉凶を占うような、五穀豊穣祈願がおおもとのもの。 風の強い地域で、凪を願うための護符(といっていいのか)をおさめる習慣もあったそうで。 これが昔、なつみかんをむく時によく果物やさんがくれた、プラスティックの鳥形をした小さな板にちょっとにている。 凪の護符は金属だけど。 わらで作った馬のうえに「ジイとバア」と呼ばれる「貧乏神」を 乗せてさる場所にムラの人々が連れて行き(先頭にたつ人は数珠を持つ)、 読経しながらこれを焼き払う。 焼き払ってうちへ戻るとき、絶対に後ろを振り向いてはいけないのだそう。 ついてきちゃうんだろうね。焼いたのに! そのほかにも、いろいろ。 ここでちょいと書けないよーなリッパナイチモツ信仰と行事なんてのもあって、 (こういう信仰はわたしの住む場所から20分ほど歩いた場所にもある。でも、こっちは石でできてんのよね) と、まあ、こんなものを一人でガッハッハと頭の中で笑いながらながめていたのでした。 東北の民間信仰にも呪具と占術の類、あるのかもしれないが。信州のはなんだか、ストレートでわかりやすい。 骨董や「岳」にはなぜか「裂き織」がたくさんあった。 あれってつい、東北のものだと思いがちだがそういうわけでもないみたい。 わたしの知ってるのは一関から盛岡の間で見た裂き織だけだったから。 店主にきいてみると、長野のなかでも雪深い場所でもぉなーんもすることができない時、こういう作業をしていた、 いや今も続いているのだとか。 これで思い出したのは「フィンランド語は猫の言葉」/稲垣美晴(講談社文庫刊、たぶん絶版) のなかで真冬に寒くって外に出たくなくって(たぶん) 裂き織に似た織物をながーく織って過ごす、というエピソード。 これはどんなんだろう、もっと厚いのかな。ラグみたいに。 寒い場所での意義ある作業。どこでもそうなるのね。 やっぱり、高密度の作業は寒い場所でするのがいいみたい。 ほかになんもできない環境のほうが、集中するよね。 ま、ほかにもいろいろあるんだけど。 発見の多い松本滞在でした。 ただ、だいぶ区画整理をしてしまってたのが残念。 こんなにカフェーが流行る前から「古本屋の奥が喫茶店になってる」とこなんか、あったのだが。今回は見つけられなかった。また行こっと、松本。うちから各駅で3時間と@。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jan 19, 2005 09:51:04 PM
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