昨日はほんまに腹がたちましてん。
うちの長男５年生に、ですわぁ。えらそうにいいますねん。
昨日も奴は分刻み。いまどきの小学生は忙しいねえ。それは分かるけれど、自分から塾も行くと言うたのなら、てきぱきやらなあきません。
塾に行く前にも、塾の宿題をだらだらやってます。
「丁寧な字を書きなさい。心を込めた字を書きなさい。数字も漢字もばらばらやんかあ。
やり直し！」
母は朝から鬼になる。
塾まで時間も無いし。
「３時まで塾やろ？途中でお腹すいたときのために、お茶と、おにぎり持って行く？」
こっちは時間を気にするから、一生懸命ですわ。なのに、奴は、「、、、どっちゃでもええ。」
「ちょっともう、家でないと。間にあわんで。」
ほんまにええかげん。
ちょっと難しい問題が出たら、やる前から投げ出す。
これではあきません、、、。まず、問題を読んでごらん。
やっと宿題させて、学校の新聞を作らせてたら、今度は、どうかいてええかわからん。
とぬかす。
「あなたねえ、自分で自分の気持ちの文章が掛けないのでは、将来どの仕事やっても困るよ。お医者様が、カルテにどう書いたらええんや、、、書き方わからん！っていいますか？」
「医者は頭のええやつや。俺とは違う。」
「ったくも～～、営業マンが、日報、できへん！なんていいますか？」
「営業したことないからわかれへん。」
「じゃあ、パパが図面どう書いてええか、わからへん、なんていうてますか？会社いっぺんにつぶれて、家族でホームレスになりますよ。」
「パパは、プロやもん。俺は作文嫌いや！　」
「ああ言うたらこう言うて、、。ほんまに、情けない。屁理屈いえる文章力があるなら、嫌いでも一生懸命書きなさいよ。ジュゴンとマナテイの比較と自分で決めたなら、新聞を参考にして、見出しや、写真を貼ってやったらええやないの？」
しまいに「うっさいわ！」
いいたかないですよ。きちんとしなさいよ。

しまいに、どちらもけんか腰。
優しいお母さんなんてなってられませんわ。

奴が机の上も、床も、片付けもせず出かけた後は、げっそりします。

玄関の散らばった靴。引き出しからはみ出たシャツ。歯磨き粉で汚れた鏡。洗濯機の前に投げ散らした服など見てたらげっそり。
掃除や～～～！我が家はごみ屋敷かぁ！掃除、掃除！

掃除して汗まみれになったら、優雅にお風呂タイム。
私は、お風呂で、ストレス解消。
入浴剤を入れて、手足伸ばして、足の裏をぐりぐりマッサージして、うう、痛気持い。
ああ～～極楽ゥ。
お風呂の中で考える。

どうしてお互い優しい言葉を使えないのかしら？
将来のことを思えばこそ言うのよ。わかってくれないのかなあ？
でも、私も、、、、。いけないところがあったわ。
あの子にももっと話を聞いてやらなくちゃ。決め付けてはいないかしら？
心の中に沈殿した思いをぶつぶつ、吐き出して。
シャボンで洗い流して身も心もさわやか！

今日の晩御飯は、何にしようか。あの子の好きなもの作ってやろうか。
やっと前向きになるのです。

風呂場の外で音がする。？雷！？大雨と風と雷です。
あの子傘もっていったかしら？塾は、いつもどおりのバスなのかしら？
急いで風呂場から飛び出て、バス停までお迎えに。自転車で帰れそうなら、雨合羽きさせよう。
バス停までの道の街路樹は、木が弓のようにしなってる。
雷が怖いよォ。
でも、そんなこと言ってられないわ。
やがてバスが来て、奴は帰ってくる。
「おかえり。」
「すごい雷やったなあ。お母ちゃん、聞いた？」
さっきまで喧嘩してたとは思えない顔で、奴はいう。
「雨が小ぶりのうちに帰りなさい。レインコート着て。」
「いや、いらん！」
「帰ったらすぐにお風呂にお入りよ。風邪引くよ。」
「わかった～～～。」
といいながら自転車はもうはるか先へ。

やれやれ。
無事に帰ってきてよかったわ。

「子供に優しいお母さんって、なんだろうね。小言も愛してるから言うのよ。ほんまはいいたかないねんで。大事な子やから、無関心ではいられないねん。
いつか、分かってくださいね。」
ボソッと息子は言いました。
「、、、わかってるって。」


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