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テーマ:暮らしを楽しむ(388341)
カテゴリ:ちょっと一息
忘れられない夏の香り。 モニタープラザさんで見つけた新企画に、懐かしい光景がよみがえります。縁側で祖母と一緒に座ってるおかっぱ頭の赤いスカートの幼い私の姿がよみがえるわ。 私は、18歳まで、倉敷の片田舎で過ごしました。 玄関前は、小さな用水路。 めだかを捕まえては、おままごとしてました。 家の裏には田んぼと畑が広がり、縁側の前の物干し台は、バレーボールのコートのつもり。鮎原こずえに憧れ、毎日、オリンピック目差して、バレーの練習に打ち込む幼稚園児でありました。物干し台の前には母と祖母が丹精込めた花壇がありました。。ひまわりの中でかくれんぼ。ホウセンカの種の袋を触って、はじけ飛ぶ種の感触が好きでした。 子供のころは、今と違って、もっと夕立が多かったように思います。 青い空、真っ白な黙々の入道雲が、黒く変わると、ピカピカ稲妻が走り、ぽつぽつと雨が地面に天を作り、あっという間に、ざーざーと降って。あわてて家の中に逃げ込んだものでした。 母や祖母はしがみつく私をいつも抱いてくれました。 しばらくすると、雨は上がり、、きれいな空に再びお日様は顔を出します。 夕立の後のモア~~とした暖かい空気が立ち込めるのもつかの間、浜からの風は、そよそよと、ほほをなで、田んぼや、お日様や土のにおいを運んでくれるのです。一雨の後の涼やかな風は、心地よく、夕立の後が大好きでした。 このニオイがたまらなく、好きでした。 私の、忘れられない、夏の香りです。 何十年たっても、色あせることなく、鮮明な色でよみがえる、私の夏の香りです。 やさしい祖母と母の笑顔とぬくもりも忘れられません。 蚊取り線香のニオイ、縁側で食べるスイカのニオイ。 田んぼの甘いような土のにおい。 すべてが私のルーツです。 今でも、私は夕立の後、庭に出ます。 大阪の新興住宅地の町には田んぼはありませんが、それでも土のにおいを思い切り吸い込むのです。 水撒きをしてる最中も、ふとそのニオイに出会うと、懐かしい気持ちになって、心がときめくのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.08.17 20:14:50
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