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テーマ:心に残ったDVD(48)
カテゴリ:心に残ったDVD
大人のための「映画感想文」コンテスト
『二十四の瞳』松竹オンライン配信中! 今モニタープラザで見つけた、新企画です。 私も、見たことがある映画です。 参加させてもらいたいと思いました。 自転車に乗って颯爽と街を走る女先生。高峰秀子さんの美しいこと。 壺井栄さん原作、木下恵介監督の作品です。 小豆島に二十誌の瞳映画村があります。 何年か前に行ったこともあります。 戦争とは、いかなることがあってもしてはならないものだと、静かに語りかけています。 小さな島での心温まるお話です。 子供たちに慕われる、女先生。 不幸なことに、砂浜で足をくじき歩けなくなってしまう先生を子供たちが見舞うシーン。 泣けます。 戦争が、ひどくなり、先生も、夫を亡くし、相次いで身内をなくす不幸に見舞われる。 やがて、、敗戦。 先生はもう中年になってます。 再び、小さな学校の教師になったのです。 子供たちの子供の名前を呼ぶだけで涙を流す先生。 月日の流れと、命の重み、を感じる、涙あふれるシーンです。 同窓会が開かれました。かつての教え子たちは、男の子は、戦死してる子もいるのです。 岡田磯吉(田村高廣)は、命は助かりましたが、戦争で失明します。 磯吉が飾ってあった記念写真を手に取って言うのです。 昔、大石先生を見舞いに行った時、浜辺で撮ったものです。 「先生、私には、この写真、良く見えるのです。」 先生の青春。 子供たちの未来。 それを奪ったものは何でしょう?誰が戦争を仕掛けたのでしょう? どうして争いを起こすのでしょう? あの戦は何のためのものなのでしょう? 机の上で作戦を考えた幹部は死なず、戦地で玉に当たって血を流すのは、庶民なのです。 平和な小さな島に行き、畑を耕し、魚を取ってる人たちに、イデオロギーや、大東和共栄圏など関係ないのです。いいや、日本の殆どの庶民には、鬼畜米英も、関係ないのです。 タダ静かに、つつましく生涯を終えたいだけなのです。 この映画は、静かに静かに平和を語り、願います。 国敗れて山河あり。 空の青、海の青、砂の白。 モノクロ映画だからこそ、心に色が鮮やかによみがえります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.08.20 12:18:23
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