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テーマ:暮らしを楽しむ(388342)
カテゴリ:男の子って不思議
テレビで南の島の特集をやってるとついつい見ちゃう。
私は海が大好き。 ある人が言いました。40過ぎて、恋しい場所が前世の場所。その言葉が本当なら、私の前世は、南の島よ。 奄美も良かった。屋久島、沖縄本島も、久米島、宮古島、石垣、 沖永良部島も、回ったっけなあ。。。。。 どの島も、緑が輝き、海はまぶしく、お日様があふれてる。 18の夏の日、夢だけあってお金のなかった一人旅。 船に揺られて、出かけたわ。海の色が、7色に輝くことも、知ったわ。 20歳のゼミ旅行は与論島。 22歳の卒業前旅行は、石垣。 27歳、このままでいいのかな?って考えてたときに、やさしく包んでくれた奄美のガジュマルの木。 30歳、私、これからどう生きてったらいいのかな?って、ぼんやり眺めてた宮古島の海。 何よりであった人が皆さん、優しかった。 こんなところで暮らしたい、ずっと、思ってたんだあ。 今、40歳を過ぎて、本当に思うの。 終の棲家は沖縄でって。蛇がわんさと出てくるような山の奥は嫌よ。 そこそこ便利で、かといって、ざわざわしてない場所で。裏に小さな畑があって海が近いところ。病院も近くにあることは必須条件ね。 子育てを終えて、リタイアした後の終の棲家は、南の島がいいな。 コーヒー飲みながら、うっとり夢見る夢子になってる私に、 5年生の長男は冷静に言いました。 「何やかんや、言いながら、おかあちゃんは大阪で死ぬって。」 なんでやねん?これからの人生の設計を考えてるねんでえ。 「え、ママ!ママ、死ぬん?」 次男は急いで抱きついてくる。。心配イランヨン。 ママは元気で長生きするから。 な、ま、ちょっと聞いてや、、と、主人そっくりな身振り手振りで、奴は意見をのべ始める。 「まず、お父さんは、大阪から離れへん人や。沖縄は、僕もええところと思う。でも、食べるもん、ほんまにあうんかあ?お母ちゃんの好きな生麩、はも、ふぐ、京都のどこそこのとうふが美味しいいういてるのに、なかなか食べられへんようになりますでえ。あ、おかあちゃんの好きな宇治の3色茶団子、生麩饅頭も、沖縄にはありまへんでえ。神戸のフレーバー紅茶に、いちご味のコーヒーもありませんで。 それに宝塚。見んでええんでっか?」 「でも、海があるし、畑耕して、のんびり暮らしたいの。」 「だったら、白浜で充分や。白浜も、ぬくいで。関西やから味かわらんで。ええ温泉もあるで。川久すきやろ?あそこのランチ好きやんかあ?」 たしか、、、と主人も口を出す。 「大きな病院もあるし。いざ危篤や言われても、車で2時間でいけるやん?沖縄の島となると、チケット取れるかどうかなあ、、、。チケット取れても、いく旅費考えても、なあ、、。 得意先のM社長の親父さん、今、石垣におるやんか?この前倒れて、社長あわてて行ったけれど、奥さんたちのチケットとれへんで、次の日やっト取れて。 葬式もたいへんやったでえ?遺体を大阪まで運んでくるとなると、結構係りますでえ。骨にして持って帰ってこっちで式する?」 もう、ええ、あんたらと話してたら、ゆめも希望もなくなるわ。 すっかりさめたコーヒーを、私はすする。 「まあ、まあ、旅行で行ったらええやんか?」 「行こう、いこうや沖縄!」 男3人で沖縄旅行で盛り上がってる間に、番組も終わった。 ああ、海!きれいやったわあ。 やっぱ、沖縄行こう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.09.18 10:32:24
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