|
テーマ:漬物をつくろう!!(140)
カテゴリ:キッチンは私のお城
夏も終わったし、今日はお天気もええし、どきどきしながら味噌樽あけてみたの。 今年も、もうすぐええ味噌ができますでえ。 ばあちゃん、あなたの味は、私の中に今も生きてます。 樽を開けると、一度に味噌の香りと、ともにおばあちゃんの笑顔もよみがえります。祖母は味噌作りも、上手でした。 真冬に作ったお味噌。 作り方は簡単。 用意するものはお塩と、大豆と、麹。 それだけなの。 一晩水に漬けた大豆をことこと3倍の量の水で煮込んで。 つぶして、大豆と同量の麹と 大豆+麹のあわせた重さの5パーセントの塩を混ぜて、空気に触れないようにして、寝かせるだけ。 今年は量が少なめに作ったの。 大豆は500グラム(でも水に漬けると2~3倍の重さになるよ) 煮あがった大豆の重さ1キロに対し、麹も1キロ 甘塩は、総量2キロの5パーセント で、100グラム ポイントは、絶対空気に触れないように、硬くナイロン袋の口を絞ること。 暗くて温度の低い静かな場所で、寝かすこと。 それだけで家でも簡単にお味噌できます。 今便利な手作り味噌のキットもあるし。 半年たったからそっとふたを開け。しゃもじで混ぜたら、一杯汁が出ます。 これはひしお。たまりとも言います。 このたまりを、今朝は絞りました。 これは別の容器に移して、お漬物漬けるときに使ったり、お魚つけるのに役に立ちます。 我が家はこのたまりでイカの塩辛も作ります。 たまりは塩分が強いので、絞ると、残った味噌がよりまろやかになります。 涼しくなってきた秋からは月に一、二度こうしてふたを開けて、たまりを絞ります。 冬には、おいしい新味噌ができるよ。 1年、2年と寝かせておくと、年々色は黒くなってきますが、まろやかになりますねん。 息子のアレルギー、祖母のぼけて徘徊、母の病気と、続いた10年前から、祖母の記憶を取り戻そうと思って作り始めたの。 昨日や昨年の記憶は飛んでても、昔からやってたことの記憶はよみがえるの。 祖母は私がみようみまねで作ってる横で、えらく張り切って、作ってくれたものです。 そのときの祖母はぼけてなんかいませんでした。 それから、私は梅干に、ラッキョウに、と、あらゆることを祖母と一緒にしたのです。 昔からの記憶を、今に、つなげたくって。幼いころの私、傍らでいつも笑って微笑んでくれてたやさしい祖母。元気だったころの記憶をよみがえらせたかったのです。 祖母は、87歳で天に召されましたが、その思い出の味を私は子供たちにつなげたいの。 だから、毎年作っているのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.09.23 11:54:21
[キッチンは私のお城] カテゴリの最新記事
|