秋になると服地やさんでネル生地が販売されます。まってましたとばかりに買うの。
今日はミシン出さずに、手縫いで。ちくちく。
縫い方はいたってシンプル。
３０センチ四方のネルの真ん中に、子供や主人の綿のシャツの古くなったのを中綿にするように置いて、周りをネルで包んで、縫うだけ。
私はアレルギー持ちなので、紙ナプキンがドレでも使えるわけではないの。
ごみの軽減化にもなるし、布は、肌にも優しいので、作り置きしておくの。

今日長男は学校を休みました。昨日、学校の体育の時間に足を骨折したからです。運動会前なのに、かわいそう。今日ずいぶん腫れが引きました。
明日から松葉杖で登校です。
運動会も出れる種目は出してもらえるように学校にお願いしたの。
一日ごろごろ暇そうにしてました。
昼過ぎのっそり起きてきて着替えを始めて、「今日。塾には行くわ。」
退屈やねえ？かわいそうに。塾のバスに乗せるのも心配やから、車で送ったげるから心配せんでええで。塾の階段とか込み合うからそのことも先生にお願いしたいしね。万が一頭でも落ちて打ったらえらいことやもん。

「ね、お母ちゃん、何縫ってるの？」
これ、、、、これねえ。。。
言うてええものか、どうか、一瞬迷ったけど、あの子も５年生。
正直に話をすることにしました。
理科の教科書に人間の誕生の単元もあったし、もうきちんと話をしておこうと思ったの。
赤ちゃんが、女性のお腹に宿ることは習ったよね？
「うん、３５週ぐらいで、約３０００グラム、５０センチ弱で出てきます。」
はい、よくできました。
女性は、１３歳ごろから５０歳近くまで生理というものがあるのを知ってますか？
「うん。でも具体的には知らない。」
子宮がお腹にあって、赤ちゃんがいないときは空っぽなの。でも女性は一ヶ月かけていつでも赤ちゃんを育てれるように準備をするの。ホルモンの働きによって卵巣の中の卵胞（卵）が育つ。ママのお腹に卵があるの。 たまごがおなかの中で、受精するのを待つのです。が、　受精しない場合は、子宮の中の膜ごと、はがれて出てくるんです。
「痛いなあ？」　
うん、人によって痛さが違うけれど、ひどく痛む人もいてます。ママも若いときはすごく痛かったの。
デ、どうな風にはがれてくると思う？
「わからん。」
出血とともに出てくるの。
「血？？！！」
これも個人差があるけれど、１週間ぐらいかけて、子宮の中をきれいにお掃除するの。
そしてまた赤ちゃんの卵が育ちやすいように準備するの。
いわば、子宮が赤ちゃんのお布団としたらふかふかにして、たまごを大事に温められるように、一ヶ月ぐらいのサイクルで繰り返されてるの。
その出血をおしめのようなものを当てて、洋服につかないようにするんです。
紙で出来た物を使う人も大勢いますし、ママのように、紙があんまり使えない人はこうして布で作ってるの。君が紙おむつも使ったし、布のオムツも使ったのと同じよ。
布はまたきれいに洗って、乾かして使うのよ。　
「フ～～ン、せやから、作ってるの？」
そう、ママがいろいろ作ってみて、ネルが一番使いやすかったの。




こうやって縫って置くといつでも使えるからね。

息子は納得してました。

ついでにこういっておいたの。
あなたも、もう大きいし、寝てる間に、ぴぴって出てくることがあるかもしれない。
あなたの中の精子を作る働きが出来てくる年頃だからね。恥ずかしいことでもなんでもないからね。
そして、これだけは言うておくね。
相手の女性を好きでも、彼女しかいないって思っても、
養っていく自信がないなら、中学や高校で交尾はしてはいけないわ。
一人前の男になるってことは、相手の女性の人生、そして生まれてくる子供にも人生の責任が取れるってことやの。
それまでは、感情にだけ走ってはいけないよ。
またおいおい、大きくなるにつれて好きな子が出来たりしたら、ママもアドバイスするけれどね。息子は理科の教科書見ながら神妙に聞いてました。

人間だけでなく、すべての生物の誕生って神秘よ。命ってそれぞれにひとつ。だから、大事にしてね。怪我ばっかりせんといて。

「ああ、分かった～～。くそオ～～、痛い！」
骨折が早く治りますように。