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2008.11.17
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カテゴリ:時に妄想
モニタープラザさんで見つけた企画です。
私も参加させてもらおうと思いました。
この秋、一番、泣いた本です。
友人たちにも、読んでみてと貸してるの。

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この秋、どんな本を読みましたか? おすすめの本を教えてください。

麒麟の田村裕さんのホームレス中学生。映画化もされましたね。
私も息子に、読んでもらいたくて、買いました。
明るく、たくましく、けなげにがんばった事実。
3人の兄弟に手を差し伸べた近所の皆さん、学校の先生。
人って暖かいなあって感じさせてくれた、本でした。

その田村裕さんのお兄さんの田村研一さんが書いた「ホームレス大学生」
を読みました。
一人の母として胸が潰れるような現実。当時大学生だった、長男としての立場で書かれた文章を読むと、兄弟姉妹3人の当時の思いが、ひしひしと伝わります。
生活の現実部分、(収入、学費、支出)が、お兄ちゃんの文章で、より詳しく分かりました。

なぜ3人が生活保護を打ち切られていったのか、などです。
お兄ちゃん、お姉ちゃんが18歳になって、博君の部分しか生活保護が認められないのね。
バイトしながら、家賃、食費をねん出するって大変なことです。
大学の授業料は免除になったとしても、通学費、もろもろの費用はかかります。

突然、家長になって、懸命にがんばったお兄ちゃん。
解散のとき、お兄ちゃんだってまだ大学1年生だったんですよね。
長男しての責任感。
現実との戦い。
プレッシャー。
自分自身の夢、希望より、まず先に食べること、生きることを優先せざるおえなかったお兄ちゃん。その中で、恋もあり。青春もあり。

この3人の生活が、大学生だったおにいちゃんの執筆によって、より分かります。

その暮らしの中で、大学卒業し、妹さんも短大を出て幼児教育の先生になり。
ほんと、この3人はえらいです。
妹に弟が独立していった後の、お兄ちゃんが燃え尽きてしまったような心が、泣けてしまうのです。

昨年、お父様が見つかりました。
家長として頑張ってきたお兄ちゃんが、一番ほっとしたのではないでしょうか。
これからもご家族揃って、仲良くすごしてください。
お母様がお見守りくださってる、私はそう思うのです。
家族っていいなあ、、、あったかい気持ちが読み終えた後にあふれてくる名作です。

先日テレビで、「いま何がしたいですか?」
の問いかけに、
お兄ちゃんは、こう言いました。
「笑って死にたいなあ、、、。」
お兄ちゃんは、哲学者でもあります。

皆様に読んでほしいなあと思う本です。





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Last updated  2008.11.17 09:04:09
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