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うっふ。
私、憧れだったんです。ロン毛のストレートヘア。
くせ毛なんです。
ねこっけって言うのかなあ？
くるくるウエーブがつくの。
今は、短い髪なので、自然とパーマ当ててるみたいに思われるんですが、当時は
あこがれたんです。
ストレートのロングヘアーに。
大学生になって、初めての寮生活、都会暮らし。汽車ではなく電車。関西弁。
ようやく慣れたころ、周りを見回すと、みんなきれいなの。
聖子ちゃんカットが周りに溢れてたわ。
その中でひときわ光るＨ先輩。Ｈ先輩はまるでモデルのよう。山口小夜子さんのようなヘアが印象的。彼女のようになりたいと願いました。
ケーキ屋さんではじめてもらったバイト代で、まずお洋服屋さんへ。
ブランドって言葉も知らない、普段の服はダイエー、よそいきは高島屋の服。しか知らない
田舎の子が先輩に言われるまま、コムサデモードで買った黒のワンピース。
それがことのほか評判が良く、舞い上がった１８歳の私。
それから美容院へ行きました。
初めてのストレートパーマ。
下敷きのような板を当ててもらって長い時間じっと耐え、
出来たサラサラの髪！
夢にまで見たストレート。ブラシが通る。雨の日にあっち向いたりこっち向いたりしない。
髪の毛が変わると心も変わる。バイト代はすべてお洋服に。
ノーマカマリ、ケンゾー。恋をしてもないのに次第に痩せて行き、
長い髪をなびかせ歩いておりました。
その頃、「不揃いな林檎たち」が流行ってて。
気分は石原真理子さんでしたね、あははは。似ても似つかんのにいま思えば大笑い。
一途な恋に恋するかわいい私でありました。
コンパにも誘ってもらえるようになって。
はい、もてました。（笑）
ン、でもバイトに同好会の合宿にって忙しかったから、私は大事なチャンスを逃してしまったんだわあ。
大事なことに気がつかなかった。
花の命はあっという間！ってことに。
３回生になったらぱったりコンパのお誘いもなくなる。
大事にしてもらえるのは１回生のうちやったことに。
わたし、考古学研究会に入ってたの。周りはじいちゃんぽい人ばっかりで。
土にまみれ炎天下で穴掘ってて恋は芽生えなかったわあ。

ストレートヘアは、いつしか切れげだらけになり、
卒業するころには、ソバージュでごまかし、毎日の日課は枝毛切り。
就職した場所はおじさんだらけ。
時代はジュリアナに代わって行ってついていけず。
金曜日の夜に、居酒屋でチューハイに焼き鳥片手のおやじギャルへと変わっていったのでありましたあ。
お局で悪かったわね！

ぁあ、、ん、でも、やっぱ。
あの若さが、ときどき懐かしいわねえ。


ってここまで書いて、びっくらこいたあ～～～
朝のワイドショー
ぁの石原真理子さんが、入籍！しかも玉置さんと。
へええ、、、、、、、
いろいろあったお二人も。やっぱり運命なのかなあ？
離れられない忘れられない運命だったのかなあ？
２４年の歳月経ても、結ばれる恋もある。
おばちゃんになった私は、掃除機かけながら、お幸せにとつぶやくのでありました。
きれいになったし、さ、パートに行こうっと！