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カテゴリ:本のはなしの巻
辻仁成の「刀」を読み終えました。
読みはじめてから2ヶ月。ほんとにほんとに読み進められなくて どうにもならないつまらなさのなかで、悶々としつつ最後は意地で読み終えました。 大好きな辻くん。 今回の「刀」は、私小説だよね、ほとんど。 ECHOESの頃から応援して、今もそのままファンなんですがこの「刀」はいただけない。 自分のことをベースに小説化した形だからだと思うけど、深さが足りない気がして さらけ出せない部分が(当然ながら)ある様で、リアリティがない 小説としては面白さに欠け、自伝としてはリアリティさに欠け 中途半端な作品のまま、ミポリンとの恋愛をズラズラ書いた感じが否めない。 刀のことも、分身ともいえる「ヒカル」のことも、もうちょっと・・・! と思ってしまう。これまでの作品のこともいろいろ入ってて 詩人としても活躍してるから、詩も小説の中にたくさん組み込まれているんだけど だからかな、いろんなものを取り込みすぎてまとまらなくなった感じが否めない。 二ヶ月もかかって読んだけど、意地になって読んだけど この本に関しては「残念~」って感じです。 辻くんの小説は、個人の好みにもよるんだけど、すごく「アタリ」「ハズレ」が はっきりしてる様な気がします。 「今回はハズレ」という事もあるけれど、それでも彼の作品を読み続けたいと思うのは 単純にファンだからなのかな。 それとも「ハズレ」と思ったけど、すぐには理解できない魅力があるのかな。 もう一つの「ハズレ作品」(辻くん、スマン)だと思ってる「太陽待ち」。 最初の20ページくらいで挫折したので、もう一回読んでみようかな・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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