二代目のお嫁さんなり

最近さぼっていた読書ですが、ようやく「烈火の月」を読み終えました。
コレ、北野武の初監督作品「その男、凶暴につき」の脚本の原点の様です。
あとがきを読むと、この作品が生まれた理由や、想いの強さ、プライド、
脚本家としてではなく、小説家として生きる決意などが分かり、これに関しては
あとがきを先に読んでから本編を読んだ方が、重さが伝わる気がします。

私は映画を観てないし、映画の後にノベライズとしてではなく、小説として出版された本なので
全く別物なのかもしれません。

組織からはみだしている型破りで暴れん坊の刑事の物語。
でも、ほんとは正義を忘れていない、かなり不器用な愛すべき主人公。
警察の不祥事が続く最近、麻薬をめぐるこういう話ってホントはあるんじゃないのい？
と、ちょっと思うけど、今読むと、物語は新しくはないかも。

それでも、物語の巧妙さやキャラクターの個性的な魅力は、野沢サンらしくて
とても面白く読みました。
北野武がこの主人公をどう演じたのか、この物語をどう表現したのか、
ちょっと映画にも興味がわいたな～。
でも、人がいっぱい死ぬからちょっと躊躇。