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カテゴリ:本のはなしの巻
動物園に行ったきり、お出かけの予定もなかったので、
空いた時間に、本を読むことができました。その報告です。 1)「4TEEN」石田衣良 14歳の男の子、女の子に興味津々の悪ガキたち4人の物語です。 彼らを主人公にしたエピソードがいろいろ綴ってあります。恋と友情、だけじゃなくて 病気や命の問題もさりげなくうまく扱って、14歳の目線で書いてありました。 読んでいると、思わず笑ってしまったりほろ苦い想いをしたり切なくなったり。 どこにでもいる中学生のどこにでもある日常の話なんだけど、どのエピソードも 青春そのもの、という感じで面白く読みました。 自分の中学生の頃も思い出したけど、しゅんぼーが14歳になった時、こんな風に いい仲間と一緒に、悪ガキやっててほしいと思ったりしたよー。 2)「ナースの気持ち」清水みよこ 看護師の職を病のために退職した作者。命のそばにある職場で、彼女が思ったことが ありのままに綴られていました。看護師さんのイメージは、奉仕、白衣の天使。 でも、やっぱり看護師さんも人間で、いろんな意味であったかみを感じる本でした。 看護実習時代のさまざまなエピソードには、ホントにこの人たちが看護師になったの? と、ちょっと不安になる部分もあるけど、そういう所が親しみのわく所かも。 病を抱える人のそばで働く、ということは、本当に大変なんだな、と思った一冊。 3)「メリーゴーランド」荻原 浩 やっぱり、荻原ブームの私。この本は、公務員ってスゲー・・・と思わず唖然。 九州の小さな町にある赤字のテーマパーク再建に奔走する公務員のお話。 天下りの半ボケじーちゃん理事たちに翻弄され、公務員の枠を飛び出してしまって煙たがられ そんななか、必死にテーマパークを再建しようと頑張る公務員の主人公。 広告業界のクリエイターだったという経歴が、あちこちで面白さを増しているけど、 公務員ってきっとどこも同じ様に、甘~くのーのーと仕事してるのかもなぁ・・・ なんて思ってしまう。頑張ってる人も一杯いるんだろうけどさ。 それにしても、モノを作り上げる面白さを描いたら、荻原浩は天才ですな。 そりゃないぜ~!! と最後まで思ってばかりの本だけど、「普通のことを普通にやったらいい」 という一言は、公務員の皆さんに理解してもらいたいと思う印象的な言葉でありました。 だらだらと本を読んでる時間って、やっぱりいいなぁ、としみじみ。 ほんとは、やらなくちゃいけないこと一杯あったんだけど・・・なはは。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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