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カテゴリ:本のはなしの巻
忙しいのに、やる気が出なくて本ばっかり読んでます。
■ストロボ/真保裕一 まもなく60歳になろうとしている有名カメラマンの半生。 50代、40代、30代、20代とだんだん遡っていって、その当時のエピソードが描かれています。 年を追うというシチュエーションは結構あるけど、遡るストーリーはあまりないかも。 カメラマンという独特の仕事なだけに、それぞれの年代のエピソードが カメラマンらしくて面白かったです。 私の友人にカメラマンがいるので、特に親しみがもてたのかな。 雪山で遭難した、かつて愛した女性が遺した最期の写真を現像するエピソードは かなりグッときました。さすがの真保裕一であります。 ■コールド・ゲーム/萩原 浩 4年前、すさまじいイジメを受けていた少年が、当時のクラスメート一人一人に 復讐をしていくという話です。 いじめられた側の人間は、けしていじめた側を許しはしない、ということが 切実に伝わります。 中学生から高校生になって、今を生きている彼らに中学校時代は「過去のこと」。 でも、いじめられた方は人生を狂わされ、悩まされ、けして許す事のできない「今」。 いじめはいけない。なんて、言葉でいくら言っても、オトナが議論をかわしても やっぱりなくならないイジメ。 いじめた方はノホホンと生きているかもしれないけど、ずーーーーっと恨まれてるよ、 許されることなんてないんだよ、とこの本を読むと実感します。 小説とはいえ、なかなか怖い話であります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年05月18日 22時11分29秒
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