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カテゴリ:本のはなしの巻
読んだといっても、まだ第二部。
そう、難関であり人生の宿題(大げさ)、三島由紀夫「豊饒の海」でございますよー。 一部の「春の雪」があまりにも純粋で切なくて重くて。 二部の「奔馬」になかなか手がでなかった。 なにせ、あの旧字づかいも難しく、眠くなることしばしばだったもので・・・。 で、しばらく東野圭吾や荻野浩にどっぷりはまって時間をすごしたけれど 東野も荻野も、人気作家で図書館ではなかなか借りられなくなって、いよいよ読むか、 と手をだした第二部「奔馬」なのでした。 読み始めたころは、一部の主人公「清顕」の親友、本多の話だと思っていたのだけれど。 そうか、生まれ変わりの少年との出会いか。と途中で分かり、 より思想の強い物語へと発展するのだけれど、やっぱり純粋という部分では通じているんだなぁと。 「春の雪」の時は三島を読んだという、充実感と疲れがあったけれど 「奔馬」には、スピード感があり、若い男の子たちの意気込みと純粋さと、 それ故に途中で結末が予想され、哀しみのなか読み進めていった感じです。 でも、ようやく、まぁ生意気ではありますが、三島を楽しむというか、小説の面白みというか、 そういうのが少しわかってきました。 でも、やっぱりあの量を読むのはなかなか大変でして、ちょっと疲れました。 で、今は「1リットルの涙」の作者が友人へあてて書いた手紙を読んでます。 それから、気になる小説をいろいろ借りたのでコレを読み終わったら、 この充足感がきれないうちに、第三部「暁の寺」に手を出そうと思ってます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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