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カテゴリ:本のはなしの巻
9月に読んだ本は3冊。
このところ、レンタルコミックにはまってしまい、マンガを読む日が増えてます・・・。 本を読む時間が削られているのは、ま、まずい・・・。 1)「永遠の誓い」佐川光晴 教員一家に育った女性保育士と公務員から中学教師へと転職した男性の結婚生活のお話。 夫婦の絆とか、試練の先にあるもの、とかいう紹介記事が多いけれど、 まぁ、全体的にはそういう結末なんだけれど、女ってやっぱり計算高い・・・と うんざりしてしまいました。家庭は家庭、そこに学校のことを持ち込まないで! という女性の女性たる部分が丁寧に書いてあり、結婚生活って面倒くさいと 思ってしまいました。中学生の事件にしてはヘビィな事件が起こり、そのことが きっかけで、温厚で彼女の言いなりの旦那さんに変化が起きて、 それに彼女がついていけなくて衝突してしまう。なんか、いろんなことが甘い。 登場人物の覚悟も姿勢も甘い。だから、読んでいて、その甘さに嫌気がさしたのかも。 なんて思ってます。 2)「花婚式」藤堂志津子 何を借りようかなぁ、と図書館で悩み、じゃぁ、前から3列目の一番上の棚の 右から3冊目の本。という借り方をした一冊。藤堂志津子さん、初めて読んだ。 再婚した夫婦の話で、これも結婚生活の話・・・・で、これも登場人物の女性が 面倒くさい・・・(笑)。本人たちの話じゃなく、周りの友人たちにおこることに 首をつっこみ、突っ込みたくなくても関わることになり、でもそれが面白みの ある話ではなくて、「それで?」と思わず言いたくなるストーリーでした。 ちょっと私には面白みが分からない本でした・・・。残念。 3)「いのちの授業~がんと闘った大瀬校長の6年間~」 何年か前にテレビで大瀬校長先生の存在を知ってから、いつか読みたいと思っていた本。 新設された小学校の校長先生となった大瀬さん。これまでの学校の常識、先生が生徒に 教えるだけではなく、先生も生徒も保護者も共に学びあうという形の学校教育を実践し、 子供たちのことを考えに考えて学校を改革してきた人です。 末期がんに侵され、余命を宣告されると、今度は自らの体を教材にして、命の尊さや すばらしさ、そして人は誰もが死にゆくのだという命の授業を続けてきました。 教育にかける情熱だったり、子供たちを思う気持ちだったり、そういうものが 丹念に記録されている本で、授業の内容や、授業をするための先生たちの真剣な準備、 一人一役の大切さと協力する大切さ、そういうことを感じながら、大瀬先生の 濃密な6年間の記録を泣きながら読みました。 学校教育という特殊な場の話だけれど、この考えや進め方は、学校教育に限らず いろんな場面で共通するものがあります。 というわけで、今月読んだ本は3冊。 そのうち小説はちょっと面白みにかけて、残念でした。 今は、この前読みきれなかった荻原浩の短編集を再び読んでます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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