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カテゴリ:本のはなしの巻
ずーっと気になっていた本でした。
いつか読もう、絶対読もう、そう思っていて、やっと読みました。 恩田陸さんの「夜のピクニック」、映画にもなったよね。 高校生が80キロの道のりを歩く「歩行祭」という名物行事が舞台。 夜を通して歩くわけだから、恋の話や秘密の話、友情などいろんな想いがあるわけで。 そんななか、主人公の甲田貴子は、一度も口をきいたことのないクラスメート西脇融と 言葉をかわす、という賭けを心に誓って参加します。 異母兄妹という関係の二人、お互いにお互いの存在を受け止めきれない、けれど その距離をもう少し何とかしたい、でもどうしたらいいんだろう・・・。 そういう二人のいろんな想いが80キロを歩く間、周りの友人たちの誤解やおしゃべり、 アクシデント、ニューヨークから仕掛けられた親友のおまじない・・・ 高校生らしい形で二人の関係と距離に変化が起こりゴールへ向かう・・・というお話。 恩田陸さんって、ミステリーの天才とばかり思っていたけれど、 何というか、読んでいて「この先どうなるの??」という先を読みたくて ウズウズする忙しなさはないけれど、惹きつけて離さない物語を書く人なんだ・・・と ものすごく感心させられた一冊でした。 実は、この本をどうしても読みたかったのは、 私が卒業した高校にも、夜ではないけれど、こうして一日じゅう歩いて隣の市へ行く、 そして一泊して翌日はバスで帰ってくる、という名物行事があったからなのです。 朝出発して夕方に到着だから、ほんと一日じゅうずーっとずーっと歩いているんです。 辛いけどものすごく思い出深い行事でした。 夜のピクニックの歩行祭と相通ずるものがあるような気がして、読んでみたかった。 読んでみたらストーリーはともかく、高校時代のあの行事が鮮明に思い出されて 疲れて眠いはずなのに、夜を徹して恋の話をしたり、先生の目を盗んでビール飲んだり(爆) そんなことばかり次々と思い出されて、本当に楽しい読書の時間になりました。 やっぱり、読書だわ~、とばあチャルさんのブログタイトルを思い出し、 ほくそえんでしまったけれど、ほんと、やっぱり読書って面白い!と実感したのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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