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カテゴリ:本のはなしの巻
夜のピクニックの感想はアップしちゃったんで、
そのほかに読んだのは3冊。 1)余命/谷村志穂 これ、確か最近、映画になったはず。 結婚10年、あきらめていた子供を授かった外科医の滴。 でも妊娠と一緒に、完治したはずの乳がんが再発。再発が知られたら、 子供を生むことをきっと反対される・・・・自分の命か、子供の命か。 そして、乳がんのことを誰にも話さず出産を決意するのですが、出産までの葛藤、 夫との絆、誤解、出産・・・・と、滴が強くて冷静であればあるほど、深い深い哀しみや 辛さ、そして子供が生まれるという喜び、母になる嬉しさ、命の尊さを感じる一冊でした。 乳がんが再発した、子供を産めるだろうか、無事に生まれても成長を見続けられるだろうか、想いや不安を全て一人で胸にしまい、出産を目指す強い強い女性の物語。 でも、その彼女を支えるみんなが、何とも温かくてねぇ。本人も強いが周りも強い。 そして、旦那さんもステキです。夫婦ってすごいな、とも思いました。 後半はグシャグシャに泣きながら一気に読んだけど、印象に残るいい本でした。 2)男と女の悲しい死体/上野正彦 久しぶりに上野先生の本を手にしました。 日本の法医学の権威、第一人者、解剖したのは二万体にも及ぶそうです。 いや~、上野先生の本は死体がただの死体で終わりませんね。 まさに、死人の声を聞くというか・・・・。法医学の視点から亡くなった人たちの 最期の声を拾い出す、っていうすごい仕事です。やっぱり、法医学ってすごいっす。 で、今回の本は、男女の死体のお話。心中だったり、殺人だったりあるけれど ホント男と女は体のつくりも心の感じ方も違うんですねぇ・・・。 世の中、なんでこんな事件が・・・と哀しくなることって最近、いっぱいあるけど 上野先生の本を読むと、体の構造や男女間の違いから、こういう事件に発展したのか・・・ そんな風に妙に納得する部分がたくさんあります。 不謹慎ながら、上野先生の本は引き込まれます・・・・。 3)遺品整理屋は見た!/吉田太一 なんか、死体の話とか遺品の話とか、そんな関係の本ばっかり読んじゃってるな。 遺品整理っていう仕事があることを初めて知りました。 遺品整理というより、亡くなった方の部屋などを片付けるお仕事ですね。 自殺現場、それが飛び降りだったりすると大変なわけですが、そういう所も 嫌な顔をせずに迅速に出向き、ご遺族の気持ちになって丁寧にお仕事をする・・・ なかなかすさまじいお仕事です。 孤独死とか殺人現場とか、遺品整理をプロにお願いしないといけないって事は 亡くなり方や親族との関わりにそれなりの問題があるわけですから (我が家で誰かが亡くなっても、遺品整理をプロには頼まないしね・・・) その遺品や部屋から見え隠れする、その人の生き様が記されています。 こういう仕事、こういう見方もあるんだ・・・と驚いたけれど、 読みやすくて、面白いって言ったら怒られるかもしれないけど・・・面白かったデス。 いろいろ探したら、この会社のブログもありました。 事実は小説より奇なり、まさにその通り。 というわけで、小説からは少し離れてしまいました。 図書館がお掃除で10日間お休みになるそうで、いつもより多く本を何冊か借りてます。 さて、読みきれるかな。 今回は荻原浩さんの「あの日にドライブ」もチョイス。 実は、ばあチャルさんとリンクされている、ばぐら2さんが訪問してくれて、 ん?と思ってこちらからも伺ったら、なんとなんと、読書感想の山!でビックリ。 荻原さんの感想がある!と嬉々ととしていたら、ヤベー、私の読んでない本だー! ってことで、大慌てで読みたくなって借りてきたのでした。チャンチャン。 副業の仕事が終わり、ポヤンとしてる時間が増えたので 今月はもうちょっとたくさんの本を読みたいなぁ・・・・と思ってます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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