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カテゴリ:本のはなしの巻
同居ネタが続いているので、義母への意地悪のような感じで気がひけるけど(笑)
江川晴さんの「痴呆病棟」という本を読みました。 1945年に慶応の看護婦養成所を出てる作家さんだそうです。 1945年って・・・・。敗戦、戦後の混乱、そういう時代の中で 強い意志を持って、まっすぐに医学の道に進んでいたことに驚き、 その経歴だけでもう、なんというか感動するというか。 昨年も新作を発表されていて、80歳を超えてなおバリバリに書いてる スーパーおばあちゃん・・・(笑)、医療小説の先駆者的な方、ですね。 恥ずかしながら、この方を全く知らなかったでんすが、履歴をみてビックリ。 第1回の女性ヒューマンドキュメンタリー大賞を受賞されていて、 その作品が「小児病棟」というそうです。 え、小児病棟? 小学校の頃に桃井かおりさんがやってたドラマが 「小児病棟」ってタイトルだったけど、まさかあの原作者?? 担当した赤ちゃんに障がいがあって、四肢のない子どもという設定だったので 子どもだった私にはかなり衝撃的、でもすごくいいドラマで、今も印象に残ってます。 そのほかにも、看護婦さんを主役にしたいろんなドラマの原作者で驚きました・・・・。 医療系の小説が好きな私には大発見! いのちの現場で活躍されてきた方なので、人への目線が優しくて 小説の文体もとっても上品。女性らしさが嫌味じゃない、すてきな本でした。 息子夫婦にドライブに連れ出され、ルンルン来たら着いた所は、痴呆専門病院。 物忘れがひどく、それでも時々マトモになる元眼科医のお話です。 みんな好きで痴呆になるわけじゃないのよね。 院長の理想、看護婦さんたちの献身的な想い、患者さんたちはみんな痴呆なので なんとなーくいろんな事がユーモラス。 痴呆病棟なんて名前だけど、ちっとも暗くなくて(中には涙が出るエピソードもあるけど) 病院の日常がさりげなく描かれていて、面白かったです。 姑としての立場から、ぬかりのない嫁のこと、嫁の言いなりの情けない息子のこと そんな問題も少々毒づきながらも、思わずクスッと笑ってしまいます。 さらりとあっという間に読めるのがよかった。 看護婦さんって、やっぱりすごい。白衣の天使ですね、まさに。 あ、今は看護士さんか。 でも、看護婦さんって呼び方がこういう病棟には合ってるかも。 痴呆病棟 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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