二代目のお嫁さんなり

ばーちゃんの騒動は、番外編もあるのですが、
ちょっと休憩。

で、12月に読んだ本です。


あぽやん

図書館で目にした「あぽやん」ってタイトルに惹かれまして。
手に取ったら、コレが面白かった！！
ツアー会社の空港の出張所へと左遷となったビジネスマンが、
お客様のために必死になり、一人前のスーパーバイザーへと成長するお話。
最初は、空港の専門用語があったりして、何かな、って思うところもあるけれど
女性スタッフが多いなかで奮闘する遠藤君（主役ね）の人間性とか
複雑な人間関係、仕事への情熱が芽生えるあたりとか
すごく楽しく読みました。
初めて読んだ作家さん、一瞬、プロ野球選手だった新庄？と
見間違える似た名前もうふふのふ、なんですが
おぉ！！　と思える面白い作家さんに出会えて嬉しい年末になりました。


【送料無料】恋する空港

で、その続編「あぽやん２」がコレ。
新しいスタッフを迎え、仕事ぶりから人間模様がさらに書き込まれて
こちらもとっても楽しく読みました。
ガンバレ遠藤！！　なんて、ついつい応援したくなったりして。
あぽやんシリーズ以外の本も次は読んでみようと思ってます。



【送料無料】6TEEN

予約して手にしたのが石田衣良さんの「６ＴＥＥＮ」。
これはもうね、絶対アタリだと思って読んだのですごく楽しかった。
直木賞を受賞した「４ＴＥＥＮ」の続編、中学生だったあのやんちゃな４人組が
高校生となり、その青春と友情の物語。
池袋ウェストゲートパークのように、これも語り口調で書かれた本なので
なんだか、すっごく親しみを感じる一冊です。
高校生になり、アコガレだけだった「女の子」が身近になり
高校生らしい彼らを読むことで、お前ら、大人になったんだなー、なんて
近所のオバチャンの様な親しみと愛情を持てる本でした。



口笛吹いて

これは、重松清さんの作品。
少年時代に憧れた近所のお兄ちゃんと、偶然仕事で再会する話。
自分の中では、ずっとヒーローのままなんだけど
ヒーローはすっかり大人で、過去を忘れたいと思っていて
この再会を手放しで喜んではいない･･･という寂しさが押し出されています。
実は、長編を読みたいなぁ･･･と思っていたのだけれどコレも短編集。
短編の続きを、長い物語にしてくれたらなぁといつも思います。
大人が主人公の、いい物語が詰まってました。



なぎさの媚薬


なぎさの媚薬（2）


そういえば、図書館でシリーズの１と２がいつもない、重松作品。
今回、発見したので早速借りました。
なんと。重松さんのもう一つの顔････ははは、官能小説ですがな。
いや、官能小説って言っていいのかな。
男性目線で、過去に愛した女性とか関わりのあった女性(肉体的にじゃなくても）の
未来を変えるために、男性が過去へと戻り彼女の人生を救う･･･って感じ。
その過去への道筋をつけるのが、なぎさという街娼なんですね。
で、なぎさとエッチした後に、過去への旅が始まるという話です。
彼女の人生を変えられても、自分の人生は変えられない･･･。
流星ワゴンのエッチ版って言ったら怒られるかな。
ま、男の人ってどうして女の人が性犯罪に巻き込まれたりする話に興奮するのかね。
救われる女性の生きている環境、人生は、末路、あまりにも単純。
エッチの丁寧な描写に男性の皆さんは興奮するのでしょうが・・・
シリーズも２冊目になると何だか、はぁ、やっぱりそうなっちゃいますか。
と冷静になってしまいます。
愛妻日記読んだときの「重松･･･やらしーじゃん！！」って感じはないですね。


というわけで、今年はこんな感じで読書のしめくくり。
お正月の長いお休みは、何を読もうかなぁ～、と思案中です。
あ、リンクさせてもらっている受験生のたくましい母、kawasemichanさんが
レビューを書いていた「ロケットボーイズ」をとりあえず借りてきました。
お正月の間に読めるといいなぁ。