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カテゴリ:本のはなしの巻
橋本治、といえば「桃尻娘」しか知らなかったけど。
高校生の頃に読んだけど、残念ながら内容も忘れてしまったけれど。 久しぶりに橋本治氏の本を手に取ってみました。 【送料無料】蝶のゆくえ 女性を主人公にした、いくつかのショートストーリー。 しょっぱなが子供を虐待する若い母親と内縁の夫の話だったので涙ながらに読んだけど どの話も言葉の美しさが光り、話の重厚さが心地よく、 最近、若手のミステリーを面白がってたくさん読んでいたけれど こういう小説の面白さを改めて知った、という感じでした。 やっぱり、オッサンの書く小説にはオッサン(橋本さん、ごめん・・・)の 研ぎ澄まされた言葉というものがあって、素晴らしいと思います。 桃尻娘を読んだ時は分からなかったけど、当時は橋本さんも若かったんだよね、きっと。 読んだ後の心地よさというか重さというか、そういうものが心にズシリと残り、 なかなか印象的な本でした。 そのほかに読んでいたのは 「アントキノイノチ/さだまさし」 「救急病棟/江川晴」 「ファザーファッカー/内田春菊」 「ビタミンF/重松清」 さだまさしの小説は、遺品整理屋「キーパーズ」のエピソードがモチーフ。 これは、キーパーズの社長の本を読んだので小説よりも、ドキュメンタリーの方が 印象強くリアリティがあり、小説にこのテーマは失敗でしょ、という感じでした。 もっともっと、このテーマを書くとしたら掘り起こし悩み考えないと・・・・。 もし私が編集者だったら、完全にダメ出しします。なーんて生意気を思ってます。 江川晴さんと内田春菊さんの本は、ブックオフの閉店セールで1冊10円でした。 重松さんの本は相変わらずショートストーリーがたくさんで 面白かったです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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