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カテゴリ:本のはなしの巻
お正月の読書報告、3回目。
【送料無料】 その日のまえに / 重松清 シゲマツキヨシ 【単行本】 奥さんが亡くなった「その日」。 そう遠くない時にその日が来ることを夫婦できちんと知り、病気に向きあい 「その日」がくることを一日でも遠く、と思いながらの日々。 その日がきたとき、そしてその日の後のこと。 なかなか切ないお話ですよ。このご夫婦に直接関係ない人たちの 「その日」までのことやその後のこともうまく絡みながら 命のことを考える、よいお話でした。 一昨年、母がちょうど末期がんと闘っていたとき。 余命を言うか言わないか悩んだっけなー。 これが「半年」というのはあまりにも短くて結局言わなかったのだけれど。 それがよかったのかどうか・・・・というのは、その時は納得していたはずなのに こういう本を読むと考えますね。 結局、言わない選択というのは私たち家族が想う母への愛情だということで カンベンしてね、と言い訳したりするのだけれど。 まぁ、あの状態で言われても・・・・かえって心残りを増やすだけだったよ。 たぶん。うん、きっと。 八日目の蝉 (中公文庫) (文庫) / 角田光代 映画化になり、話題となっていた「八日目の蝉」も読みました。 確か、女性作家のオムニバス本で角田さんの短編を読んだはずなのですが 全く印象に残らなかったのですが・・・・ これは、なかなかの一冊でした。 愛人の子供を誘拐した女。その女と誘拐された子供との生活。 その後の展開、そして誘拐された子供のその後・・・。 不倫する人の気持ちは全く理解できないので、登場人物への想い入れは全くなくて 完全に傍観者としてのスタンスが崩れなかった、という 私としては冷静な読書の時間でした。 後半、もうちょっと・・・・というところと、 こういう結末になっていくのかぁ、はぁ。という残念ぶりは残ったけど この誘拐犯を永作博美が演じた映画は、ぜひ見てみたいと思ってます。 とりあえず、今日の報告はここまで。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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