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カテゴリ:本のはなしの巻
お父やんとオジさん [ 伊集院静 ] ばあチャルさんのところでレビューを読んで、これは近々読まねば!と思った 伊集院静さんの「お父やんとオジさん」。 長いお話で、その間にIWGP読んだりしてたから、時間がかかったけど ようやく読み終わりました。 朝鮮から単身で日本に渡り、苦労の末に一代で財を成した父と 父が愛する母と家族、そして母の弟に命がけで伝えた生き抜くということ。 家族と命、そして生き抜くことを深く考える作品でした。 「僕」が子供の頃に朝鮮から我が家を訪れた母の弟。その弟を涙ながらに迎えた母。 そして父へと深く頭を下げる叔父の姿。 この冒頭へとつながる長い長い物語は、生きることを真摯に貫けというメッセージかな。 朝鮮から日本に渡ってきた多くの人たちの境遇や想いが行間からあふれて 一言では言えないいろんなことを深く考える時間でした。 長くて重くて自伝的小説なだけにリアリティがあって胸が痛くなったけど ズシンと重い読後感に、いい小説を読んだという実感を感じています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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