356951 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

二代目のお嫁さんなり

二代目のお嫁さんなり

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

カレンダー

お気に入りブログ

今年の冬は New! 大好きゆずるくんさん

楽天市場購入品快調! New! 登歩十歩さん

「古本屋で夏目漱石… New! alex99さん

義父の遺産(か?) ひよこ7444さん

MUSIC SUR… 伊良湖サーフさん

コメント新着

nskwer116@ Re:BCG、失敗された!(09/22) 初めまして。突然コメントすみません! …
きいぼ@ Re[1]:何とか残留へ・・・(11/10) 登歩十歩さん 新シーズンまで一週間とな…
登歩十歩@ Re:何とか残留へ・・・(11/10) 残留、おめでとうございます。中村選手に…
きいぼ@ Re[1]:何とか残留へ・・・(11/10) 大好きゆずるくんさん >残留~おめでと…
大好きゆずるくん@ Re:何とか残留へ・・・(11/10) おはようございます。 残留~おめでとう…

日記/記事の投稿

フリーページ

カテゴリ

2015年07月31日
XML
カテゴリ:本のはなしの巻

歓喜の仔(上) [ 天童荒太 ]


歓喜の仔(下) [ 天童荒太 ]

いつも行くメイン図書館が書庫整理のため2週間ほどお休みしちゃって、
隣町の別の図書館へ。メイン図書館にはいつもない、天童荒太氏の「歓喜の仔」発見!
わわわわ、と思いつつすぐに借りて一気読み。
相変わらず、天童氏の描く子供たちは不幸で切なくてひどい環境の中で、それでも何とか生きている。
3人の子供たち、それぞれの視点とそれぞれのテリトリーで描かれる物語は
目が離せなくて、どうかいつか希望を・・・という藁にもすがる想いがぬぐえなくて
本を手放せない時間でした。
重く苦しく切なく、活字を追うのが辛いと思いつつ、読まずにいられない。
魅力的な一冊でありました。
これが天童氏が作家になるきっかけとなった小説だそうで、あとがきを読みながら
この人が作家になってよかった。物語を紡ぐ人でよかった、としみじみ思ったりしました。



オー!ファーザー [ 伊坂幸太郎 ]

歓喜の仔を読んで、なかなかのヘヴィさにボーゼンとしつつ、読み始めたオー!ファーザー。
こちらは見事なまでのエンターティナー。
高校生の由紀夫には、なぜか4人の父親がいる、という設定。
もうね、由紀夫クンのことが大好きで、彼を守るためならどんなことでも!
という想いで暴走しちゃったりする、愛すべきお父さん「たち」なわけですよ。
真面目で冷静、4人の父親それぞれの個性と愛情をしっかり受け継ぐ由紀夫クン。
その先に待ち受ける事件と、思いがけない解決。
いや~、ハラハラしつつゲラゲラ笑いつつのあっという間の物語。
とっても面白かったです。


黒冷水 [ 羽田圭介 ]

今年の「もう一人の」芥川賞、羽田圭介氏・・・というより、クンと言いたくなる若さだけれど。
羽田圭介って17歳で文藝賞を受賞してすごく話題になった人だったのね。
で、これがその作品。
高校2年と中学2年の兄弟の話。
お互いがお互いをうざったい存在・・・・と思うなら普通の兄弟。
ところが二人はお互いを嫌悪し、それがいつしか憎悪を募らせて修復不可能な関係へ・・・。
兄の部屋を証拠を残さずあさりまくり、兄を嘲る弟。
完璧に証拠を残していないという弟の幼稚な痕跡を全て見透かし
憎悪と嫌悪を募らせ、弟を追い詰めることに粘着する兄。
そして物語はついに終わりを向かえ・・・・、アレ?終わらない?
え?読んでいたつもりが読まされていたの?
という、すごいトリックにすっかり翻弄されてしまいました。
いや~、見事に策にはまっちゃいました。
文章を書くのって年齢じゃないのね。感性と才能なのね。
と思った1冊。これはこれで、非常に面白い本でした。

というわけで、今月は4冊。だいぶがんばった!(笑)
どの本もとても印象深く面白く、充実の一ヶ月でした。

ちなみに読み終わらなかったけど、今は直木賞を受賞された東山氏の本を読んでます。
受賞作ではないけれど、エンターティナーな要素たっぷり、なかなか面白そうです。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2015年07月31日 23時07分22秒
コメント(14) | コメントを書く
[本のはなしの巻] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X