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テーマ:国際恋愛(198)
カテゴリ:恋愛いろいろ
実はこの週末、ちょっと揉め事がありました。
そうじゃなくても、私は宿題やら数学の予習やらで忙しかったのに、本当に厄介な問題となりました。 その問題の発端はやはりレネでした。 突然彼女が興奮した状態でイライジャの携帯電話に電話してきて、 「もう嫌よ!離婚したい!」 と泣きべそをかきながら言い出したのです。 え。。。 ちょっと待ってください?? 結婚したのは今年の1月に入ってからですよ?? まだ1ヶ月も経っていないというのに、もう泣き言?? 相変わらずの彼女の大声。 イライジャの隣に座っていた私にはすべて筒抜けでした。 私もイライジャもこれには目が点になりました。。。 そして、イライジャが、 「そんなにすぐに嫌になる相手と、どうして結婚なんかしたんだよ?」 と問いただすと、彼女は事の次第を自白し始めました。 彼女によると、彼女が結婚した相手はシリア出身の男性で、出会ってからは2ヶ月ちょっと、はじめてあったときは、レネのほうがその男のことをかっこいいなぁ、と思っていたそうです。 それで何度か会ううちに、彼からビザのことで困っていると相談され(早い話がその男は違法移民でした)、レネ自身も少し好意があったため、その相談に応じる用になったとのこと。そんなある日、その男に 「お礼はたっぷり払うから、俺の永住権取得のために結婚してくれ」 と頼まれたそうです。 レネはそのとき欲しいブランド品のバッグと靴があって、お金が欲しかったときだったし、結婚するからにはダイアモンドの指輪も、結婚指輪もあげるから、といわれて、お金と宝石に目がくらみ、彼の申し出を受けて、結婚というステイタスをその男に売ったのです。 しかも、その男がレネ好みのイイ男ときたら、もういうことなしだったそうです。 そのときの男の結婚の条件は、 1:お金と指輪をあげる代わりに、移民局の目をごまかす為、結婚して4ヶ月くらいは同居し、あとは自由にどこへ行ってもいいし、どの男と付き合ってもいいけど、移民局での面接前半年からは、また一緒に同居しなければならない。 2:そして、生活費はレネの分もすべて負担するが、生活様式はイスラムにのっとったものとする。 というものだったそうです。 で、浅はかなレネは、生活費も出してもらえて、宝石ももらえて、お金(100万円相当)ももらえるなんてラッキー♪と思い、また、これは困ってる人への人助けだから、いいことだ♪なんて考えて了承したそうです。 そしてその結果が、今回の泣きべそ電話でした。 私もイライジャも驚きを通り越して、絶句しました。 私はつい言ってしまいました。 「結婚を売るなんて最低な行為だ。すべての人を冒涜している。レネは馬鹿で浅はかだ。」 すると電話を切ったイライジャが反論してきました。 「サトはレネのことが嫌いだからそういう風に悪く言うんだろう?!レネは困っていた男を助けようとしたんじゃないか!」 イライジャは私がレネを悪く言うと、レネをかばおうとします。今回も自分ではレネが悪いとわかっているのに、レネを悪く言った私が気に入らなかったのでしょう。 それに対し、私も言いました。 「あのね、イライジャ。このシリア人の男も悪いし、レネも悪いよ。このシリア人の男は違法移民。もし、この国に住みたければ、州立大学にでも入学して、一生懸命勉強して学位をとって、ビザサポートのある会社に就職して、そこでも一生懸命がんばって、永住権をとればいいの。そういう努力をしないで、怠けて、お金で結婚を買ったこの男は犯罪者。そして、そういう怠け者の男に、結婚を売るという行為は、困ってる人を助けてるわけではなくて、怠け者へ怠け者のにげ道を渡してるだけ。しかも、この結婚は本来なら違法なんだよ!」 と。 するとイライジャは、 「君に何がわかる?!外国人が自力で永住権を取得するのは困難なことなんだぞ?!」 と反論してきたのです。 「わかるよ!私だって、今その困難なことを自分でやろうとしてるんだから!!自分で大学へ行って、一生懸命勉強してるんだから!!そういうイライジャに何がわかるんだ?!」 と私も言ってしまいました。 イライジャは黙ってしまいました。 私たちはそれ以来この話題を話していません。 レネからもあれ以来、電話が来ていません。 私はレネが大嫌いだけど、だからレネがした行為が許せないのではなく、女として、人として、結婚を売るという行為が許せなかったのです。 そして、もちろん、同じアメリカに住む外国人として、そのシリア人の男も許せません。汚いです。 結婚は神聖なもの。それをお金に換えるなんて本当に許せない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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